[PR] 一戸建て
R.U.K.A.R.I.R.I | 過去作品「Reload. MoMoTaRo. ~桃太郎だよ?なのはさん~」③
About Circle Board Twitter Link Circle work Mail RSS facebook google+    同人サークル『R.U.K.A.R.I.R.I』のHPです。
ブログ内人気記事

他ブログ及び本ブログ最新記事


2009.10.18
サークル活動再出発ということで
「過去販売作品の公開」キャンペーン中

第二弾





「Reload. MoMoTaRo. ~桃太郎だよ?なのはさん~」

内容;タイムリープ桃太郎


※童話:桃太郎とは作中の中身とまったく関係のない場合があります。それをもとしたという程度です。
※ このSSには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。
※ そういう表現が嫌いな方にはあまりお勧めできない内容となっていますので、ご注意ください。

その③
最終になります。
☆ ☆ ☆

なのはは家を出てしばらくすると、一人の少女に出会った。
当然、左手にある刀を構え警戒する。
「なのはさん、お久しぶりです」
その少女は、青い髪とまるで犬のような耳が生えている。
「どちらさま?私はあなたに覚えはないのだけど?というか、あなたみたいな、へんな耳をつけている人なんて、はやてたちに聞いたことすらないよ」
 なのはは頭の中で思い出すように唸るが脳内からはそんなデータは一つとしてでてこなかった。
だが、何かしら感じるところがあるのか、頭痛が多少した。
まだ、記憶が完全には戻っていないのかもしれない。いわゆる漠然としたデータとして記憶をしているだけで、全てが繊細に覚えているわけじゃないのかもしれない。
「なんでしょうかね、憧れというやつかもしれません」
「憧れ?私は、まだ生まれてから2週間くらいしかまだこの時代では生きてないよ」
「……なるほど。では、前世で何か一緒だったのかもしれませんね。なのはさんと私は」
「何をいっているの?あなたも私と同じように繰り返し生きてきたとでもいうの?」
 青髪の女性は何かを考えるかのように首をかしげる。
「前世?そんなものはあるの?」
 なのははあきれたかのように少女に笑いかけた。
「私は、スバル・ナカジマ。かつて、あなたに命を救われた末裔の一人です」
「なるほど、そういう言い方ならば可能性はあるかもしれない。私は過去救ってきた英雄のような存在だからね」
「それで、私がここにきたのはなのはさんの補助となるようにそして、あなたの記憶を取り戻すために」
「記憶を!?どうしてそんなことをしっているの?」
「くわしく、わかりません。ただ、そのように意志や想いが叫んでいるんです。で、ですから私を抱いてください!!」
「は、はい?」
 そして、なのははスバルとDNAを交えることにより、一部の記憶を取り戻した。
 スバルとあったときよりもキャロとであったときの方がなのはは印象深かった。それはキャロがあのようなことをしたからだ。ちなみに、スバルの耳はただの帽子だとあの行為のとき気がついた。
「私はキャロ。全ては、過去との決別のために」
 突如として目の前に現れた露出度が高い服を着た少女がそういう。
「なっ!?」
 なのはは目の前の状況を理解することができなかった。
「大丈夫ですよ、なのはさん」
 大丈夫?どうしてその言葉をいうことができるのだろうか。
 キャロと名乗った少女の胸に……心臓があると思われる場所になのはが持っていた刀が貫いているのだから……
「なのはさん、なのはさん!!」
「え、あ、何…!?」
 スバルによって目の前の状況を再確認する。
「♪」
 刀が刺さっているのにキャロは笑顔であった。
 そもそもスバルがあわてない時点で何かがへんだと気づくべきだったのかもしれない。
「はい、これで私の持つ記憶はなのはさんへと送り込まれました」
 スバルときと違って、直接DNA情報を絡み合わせるのではなく、なのはが持っている刀がその役割を果たしたというのだろうか。
「いわば、その刀は魂の刀といってもいいんじゃないですかね。思いの力。殺したいと思う人は絶対的力をもち、殺したくないまたは何も考えてなければ現実世界にないと同じような」
「そんなことありえるの?」
「どうなんでしょうかね?私もなぜ自分がこの記憶をもっているか曖昧ですし」
「スバルも?」
「はい、私も同じような感じですね。でもキャロみたいなやりかたは知らないです」
「まぁ、しっていたらあんな大体なことはしないだろうね」
「い、いわないでくださいよ。は、はずかしかったんだから!」
 スバル、キャロとであった矢先にさらに一人の少女と出会う。
「私は、過去にクロノに借りがあるので」
 そういう少女の名前はティアナ。何でも兄をクロノに殺されたということだ。今回迷わず、なのははティアナの胸に刀を突き刺した。
 あぁ、なぜだろう。死ぬことは無いと思っても罪悪感を感じないのは……心ではそう感じていても、身体はそうとは思っておらず涙があふれた。
「なのはさん?」
「だ、大丈夫。やっぱ、こういうのは死なないと思っていてもやだよね」
「そうですね、こんなの簡単にできたらただの人殺し、鬼と同じになってしまいますよ」
「そ、そうだよね」
「ほら、なんともないですよ。最初はまぁ血がでたりしますが、それはあくまで形の上で」
「でも、私のときは血なんかでませんでしたよ?ティアナさんだけなのかな?」
 キャロが首をかしげながらなのはの刀を見つめる。
「なのはさんの心しだいなのかな?いわゆるイメージを具現化するという感じの」
「あー、なるほど。私のときは余裕もなく刀突き刺しちゃいましたからね。想像する暇もなかったわけですね」
 キャロがぽんと手を叩く。
「あの……よくわからないんだけど……」
 よくわからないためか腕を振り回すスバル。
「あんたは別にわかってなくてもいいわよ。どうせ、このやり方じゃない、あ、あのやりかたでDNAを明け渡したんでしょ?」
「そ、そうだよ。こんなの知らなかったし、でも、あっちの方が色々とよかったよ?」
 ティアナが顔を赤くしてスバルから目をそむける。
「じゃぁ、ティアナとキャロはあとで私と楽しもうかな」
「えー」
 その声には驚きが含まれていたが、拒絶という強い気持ちはまるで含まれていなかった。
 なのはの元へとあつまった三人のお供たち。彼女らは心身ともになのはへと身をささげ、全てを差し出した。
 そのおかげであるのか、三人のもつDNAから一部曖昧だった記憶が戻ったせいなのか、なのははある程度の自分が死ぬということと何回も繰り返して生きている、いわば輪廻転生をほぼ完全に思い出したとなのはは感じた。
ただ、唯一つなぜ、この輪廻を繰り返しているのかはわからなかった。
「次が最後」
 一番新しい死後にそう聞こえた。くわしくはわからない。あくまでも死んでいるときに聴いた言葉だ。そもそも人間としての聴覚含めた五感はおわりを向かえている。聞こえるはずがないのに覚えているのだ。
「創造主……そして、一人の女の子」
 こうして、スバル、キャロ、ティアナの下僕を手に入れたなのはは、道中色々なものを破壊、妨害しながらついに鬼ヶ島の近くへとやってきました。それに加えて関係のない人やクロノにかかわっている人物たちが命を落としていきました。
 破壊したといっても、それはクロノが何か手を下したもので決してなのはが自己満足や適当に破壊していたわけではない。
しかし、なのはたちはそれに手を実際に下したわけではないが、原因を調べてみると何かしら関係しているのは必然であった。
クロノの仲間の行為がだいたいを占めるが、関係していないわけではないということだ。やりたいからやったのではなく、通るためにやったという仕方がないこといわば必然なのだ。

× × ×

なのはは、赤く輝く光石を見つめる。それは左手に現れる刀についているものだ。あの時、力がなくて欲しった私に突如として現われたフェレットがなのはに渡した刀。
その輝きと大きさは、死と共に大きくなっているような錯覚を感じる。それはまるで血を吸っているのか、自らが死ぬことを糧としているのかは判らない、あくまでも錯覚なのかもしれない。
記憶の継承、力の覚醒。全てがこの刀をはじめとしている。あの記憶が正しければ、クロノの先にはあのフェレットが……
そして、あのとき手を離してしまったあの少女がいるはずだ。
何がどうして、この状況になったのかはわからない。
あのときのことを見られた?でも、あれはまったく関係のない……けれど、あの少女が今までどんな世界を生きていたかによってそれは悪夢に見えてしまったのかもしれない。
「……やることは1つ、失敗したら……わかっているよね?」
 三人はなのはのその問いに身体が反応して硬直してしまう。
それはなのはの声がスイッチとなってあの感覚を思い出させるのか、単純にその声から何かの憎しみや悲しみを感じ取ったのかはわからない。
「ほら、スバル何硬くしてるの?いつもはもっとやわらかいでしょ?」
なのははスバルの身体を貪る。
「や、やめてください!」
 そういうスバルだが顔はぜんぜんいやがった顔ではない。
「そんなこといって・・・身体はほらこんなにも火照ちゃって……でも、お楽しみは最後まで取っておこうか、鬼はとびっきりのかわいい娘っていう話だからね」
 道中、ヴィータの助けにより何度も窮地を救われここまで進んできたのだが、「はやての状態が悪化したため環境がいい場所へといく、あとは任せた」といって託された。そのときに、教えられた情報である。
「そ、そうなんですか……」
 スバルは、なのはの手が離れると少しさびしい顔を見せた。
「でも、そんなものよりはクロノの命を狩るほうが先決」
「それに、もう鬼ヶ島にはほとんどの鬼はいないと思うよ」
「え、それはなんで?私たちが倒してきたから?」
「ティアナ。それもあるけど、記憶が正しければ鬼は死んでしまうの。理由もなく、クロノに殺されてしまうのよ」
「そ、そんなの酷過ぎます!」
 キャロがなのはの服を引っ張る。
「それが彼の役割なのかもしれないね。私が死んだあとに誰も鬼を倒せなかったらどうなると思う?」
「そうですね、鬼がこの世界を支配してしまうんじゃないですか?」
「そういうこと。つまりは、この先の未来を見てるということ。まぁ逆に言うとクロノは私たちの力を侮っているともいえるね」
「それはひどいなぁ」
「そう、今回は記憶とそして、あなたたち仲間もいる。負ける理由は何一つしてない」

× × ×

 鬼ヶ島の入り口付近では一人の女性が警護を担当していた。警護する人間の数から考えても鬼の数が少ないとある程度は予想できる。
 なのはは、その女性に覚えがあった。いつもクロノを補助していた人物だ。
 なのはは急接近すると背後から声をかけた。
「ひさしぶりですね、シャマルさん」
「えっ?」
 相手が後ろを向いた隙にその後ろへと移動するなのは。
「な、あなたは……!?」
 振り返ったときには、スバルの攻撃、そしてキャロの援護攻撃により、足が粉々に砕かれてしまう。
「これで、連絡はできないね。魔法には連絡する手段がないんだよ、そこがいわゆる警護役の弱点ね」
 シャマルをまるで下種でも見るかのように見下すなのは。
「く……!こんなことをしてもクロノには勝てない!!」
「……戯言を」
 シャマルの言葉に怒りを感じたのかおもいっきりシャマルの首筋に刀の鞘をぶつける。
「うっ!?」
 動けないシャマルはそれを回避することすらできずに意識を失った。
「少し眠っているといいよ、さぁてみんな中に入ろうか」
「はい!!」
 硬く閉ざされている扉をゆっくりとあける。
「クロノ、覚悟!!!」
 鬼ヶ島の中に入ると一斉にちりぢりに攻撃を始めるなのはたち。
「くっ!?」
 奇襲攻撃、まさに一点突破というべきか真正面からの奇襲。
 しかしながら、それを予想していなかったのかあっさりと勝敗がついてしまった。
 なのはの刀圧による一撃でクロノは姿勢を崩してしまい魔法を解放する暇を与えることはなかった。
「クロノ……まさかこの程度だったとはね」
 地べたに手をつくクロノを見下すなのは。周りを見渡しても、一人の護衛役の女性ぐらいしか見当たらなかった。既にクロノによる制裁がはじまったのかわからないがこれは都合がよかった。
「なんのことだい?僕は君のことなんてこれっぽちもしらないんだけどね……」
「そんなはずは……まさか、こういう……?誰かいるのか」
 クロノは不気味な笑顔でなのはに笑いかける。
「ふふふ、僕を取引材料として何かをえようとでもいうのか……」
「そうだね……となると、あそこに隠れている女の子を連れて行こうかと思うよ。あのこは私の記憶に一切ない」
 大きな岩に隠れてこちらを見るツインテールの少女が急いで隠れる。
「仕方がない……フェイト後は頼む、これはもうおわり時なのかもしれない」
 なのはは要求に何も反応もなく要求に応じるクロノにどこかしら違和感を感じた。
「うん、わかったよ。クロノお兄ちゃん」
 そして、その要求された人物であっても素直すぎる。そして、なのはの予想以上に小さかった少女がなのはの元へと歩いてくる。
「テスタロッサは私のだ!誰にも渡さない!!」
 護衛としていたと思われる一人の女性がフェイトの前に立ちふさがる
「シ、シグナムお姉ちゃん……」
 フェイトはシグナムに手を伸ばそうとするが何かに拒まれ手を下ろしてしまう。
「安心しろ、テスタロッサ。そんな醜い獣私がすぐに切り刻んでまた二人で始めよう」
「……誰が醜い獣だって!!」
 なのはを円の中心として回り一体に冷たい風が流れる。
「お、おいシグナム……は、早く訂正しろよ!!これ以上周りに被害がでるとここで暮らすことすらできなくなってしまう!」
「……諦めが肝心というさ、クロノ」
 いつのまにかいたのかユーノがクロノの肩を叩いた。
「お前!僕はここのトップだ!トップはみんなのことを考えなければいけないのだ!いわば、ここの正義を貫かなければならない!」
「そうなのか、そのために自分の妹を差し出そうとしているのも君のいうところの正義なのかい?ずいぶんと僕がいない間に変わったものだなクロノ……それに、その部下も今じゃここにいるだけの鬼しかいないじゃないか」
 笑いながらユーノがクロノにそういう。
(狂ってしまう、こんなまるで人形のような動きをする人物を見ると)
「くっ……大半は君が殺してきたというところか……」
 クロノはユーノの声が届いていないのかなのははにそういう。
 というよりか、ユーノの存在自体ここにいる皆一体見えていないようである。
「別に私は殺したくて殺したわけじゃない。私の通る道。目の前に立つからだ。一応忠告はしたよ?」
「私の邪魔をするなら、どうなってもしらないよ?………でも、答えはきいていないけどとね」
 なのはは笑う。
「クロノ、元々お前がやっていることには正義の一文字すら感じられない。逆に悪という言葉が相応しいくらいの悪だと私は感じている。が、お前の妹テスタロッサだけは違う。他の誰よりも私が大切にしていきたいこなんだ!」
 シグナムが後ろにいるフェイトを守るようになのはへとけん制する。
「我が剣は、テスタロッサの守る剣となるレヴァンティン!」
 炎をまとった剣が、なのはへと向かい伸びていく。
「うるさいなぁ……!……少し頭冷やそうか。むしろ……いっぺん死んでみる?かわいい子に生まれてきたら可愛がってあげるよ」
その攻撃をかわしながらなのはの周りを何十ものピンク色の光が駆け巡る。
「本物のレーヴァテインというのを教えてあげるよ……ファントムアクセルシュート」
 なのはの刀から何百のピンク色の発光体がなのはを掴みかかろうとしているシグナムに向かって飛び続ける。器用にそれをかわすシグナムであったが何秒ももたないうちにピンク色の発光体に全ての方位を囲まれてしまう。
「……サクリファイス」
 なのはが静かにその唱えると、ピンク色の発光体の下から大量の赤い液体が流れ始めていた。
「アンド……デストロイ・チャージ」
 次々となのはから生まれるピンク色の光が発光体に包まれたシグナムへと向かい飛び散る。
「も、もうやめてこれ以上やったらシグナムが!!」
 いつの間にか這いずってここまでやってきたのかシャマルは必死にシグナムへと手を伸ばすが、スバルによって両足の骨砕かれてしまっていることと、キャロによるダウン効果の魔法により動くことができなくなっていた。
「シャマルとめるな!私には……テスタロッサが……」
 何かを言いかけたシグナムは発光体が消えるとともになのはの最後の一撃によって開いた穴から海へと落ちていった。
「し、シグナムー!」
 そう叫ぶシャマルもすぐにスバルと、ティアナによってその後を追った。
「さぁて、次はクロノあなただけだね……過去何回、私はこの状況を待ち望んでいたことか……長かった、本当に……思い出したくはないあの日常を……!!」
 刀を首筋へともっていくなのは。
「もう何もしない……だ、だから見逃してくれ。こ、このとおりだ」
 頭を下げ、さらには武器がないことを証明するため服を脱ぐクロノ。
「見逃してくれ?ずいぶんと弱気なことをいうようになったものだね?あのクロノがまさか、自分が何もできなくなるときに限ってこんなことをするなんてね……まぁ、いいよ。見逃してあげる。その代わり、あなたに仕える、捕らえた全ての人を解放しなさい」
 なのはの後ろで何か重いものを引きずる音が先ほどからしていた。
「な、なのはさんついでに、お宝ももっていってもいいですか?」
「うん?別にいいよスバル。好きにしなさい」
「わーい、いいってティア、キャロ。どんどん集めよう」
 最初からもっていく気だったのか、既にお宝というものは既に山のように積まれていた。
「いったとおり、あなたは見逃してあげる。けれども、もう誰としてあなたの仲間はいないということは絶対的だ」
「そのようだね」
「こうしてまでも生きている意味はあるの?」
「さぁ、どうだろう。あくまで僕はこうしろ……だったのでね」
 クロノの言葉は途中聞き取れない言葉を発していた。まるで聞いてはいけないようなそんな暗示でもかかっているのだろうか。
「もう、あうこともないね」
「ぐあああああああ」
 刀を4回振るなのは。
 その一撃は、四肢を動かすために必要な筋肉があるところに振り下ろされた。
「この刀は特別製でねたとえ魔法を使ったとしても回復はしない」
「あ、悪魔め!」
「どうとでもいうがいい。これが過去からの一部清算ということだ」

× × ×

「……」
 フェイトを抱きながら、空中から鬼ヶ島を見つめるなのは。
「約束は、見逃すだけだよね?もう十分、意味をなしたとは思わないスバル?」
「そ、そうですね。べ、べつにいいんじゃないですか!?」
「いくよ……魔力収集開始……」
「あの……何をしようとしているんですか?」
「フェイトちゃん何も言わないほうがいいですよ。今のなのはさんは何をするかわからないですし」
「えっ!?うむっ!?」
なのはは口を挟もうとしたフェイトと名づけられた女の子の口をふさぐと刀に集まったピンク色の光が一斉にある一点に向かって注ぎはじめようとしていた。
「家に帰ったら、もっとすごいことしてあげるからこれで我慢してね」
「……うん」
 この先に未来があるのかなのはにはわからない。ただ、宿命というのが今おわりを告げたんだとこのとき感じていた。
「そうだ……別に宝なんていらないよ……なぜか、今にはわかる……私はただのこの世界が憎いんだ……すべてがなくなったとしても……いや、きっと私じゃない私がそう思っている」
 なのはは天を見上げるが、そこには何もない。何もないのだ。
「なのはさん?」
 一粒の涙がこぼれた。
 なのはには何かが見えているのだろうか?
「さようなら」
 そういって、なのはは消えていった鬼ヶ島への鎮魂歌の代わりなのか、何か見えているものへ言ったのかスバルたちが集めた宝をその頭上から振りまいた。
「あぁ、もったないなぁ。なのはさん」
「でも、全部じゃないんでしょ?」
「あ、ばれてました?」
 スバルたちは、服からお宝を出す。
「いいよ、それはもって帰って。もう私たちはおそらく会うことはないと思うから」
「会うことはない?」
 スバルたちはお互い顔を見合わせる。
「うん、なぜかそう感じるんだ」
 お宝物は太陽の光を浴びて様々な色に反射しながら海のそこへときえていくのを見終わったなのはは指をさすといった。
「さて、帰ろう。これでこの時代……今は、平和になったはず。ここまで記憶が残っているのでならきっと何かが私を抹消するだろう」
 きっと、彼女たちの役目はこれでおわり。
 イレギュラーなこの子を連れて行くのが、吉とでるか凶とでるかは私にはわからない。
 けれど、スバルたちとはもう会えないようなそんな気がした。
 これが、高町なのはとしてのこの時代の活躍であった。

× × ×

 それから、数日後……
 ヴィータは、家の端のほうでぼぅーとしていた。
「だ、だめだよ、な、なのは……!」
なのはの部屋からは今日もいつものようにフェイトの甲高い声が聞こえてくる。
 それは、なのはが自らの破壊衝動を抑えるためだとはやてからヴィータは聞いた。
一体はやては何を知っているのだろうか?
 以前、はやてがきつねみたいな動物と話しているのをみたことがある。その近くには眼の色が違う子供がこちらをみて笑っていた。その笑顔はどこか不気味で全てをまるで見通しているかのような錯覚感を私に与えた。
 きれい過ぎる笑顔、裏も表もない。それはすごく寒気がする。
 クロノ、なのはとは別の恐怖かもしれない。身体はそれに耐え切れず思わずあの時その場から離れたが、はやてはどうしてあの場にとどまることができたのだろうか?もしかしたら、あそこにとどまり続けていたなら何かわかったのかもしれない、はやては私が知っている限り身体はすごく弱いはず。
 あのような私が感じた衝撃が来る場所ではおそらく立っていることすら危ういと思うのに。
「ったく、きちんと布団かけて寝ればいいのに……」
 ヴィータは、いつのまにか裸で眠ていたなのはとフェイトに布団をかけながらそう考えた。
「これだけじゃ……ぜってぇすまねぇ……」
 ヴィータが感じたとおり数年後、なのはは破壊衝動を抑えきれず、過去クロノが行ったこと以上の破壊をし尽くすのであった。
 しかし、それはあるものによって防がれた。
それは本来、代行者のユーノが行うはずだったがユーノの主の思惑によって生まれたなのはと相反する力を持つものによって命を亡き者へとされた。
 そのものの名前はフェイト。
 ユーノがクロノへと託された赤ん坊。
 しかしながら、彼女もまた、○○○によってその存在を抹消された。

× × ×

 空間の狭間からそれら全てを見届けた二人がいた。
「なぜ、私がこうまでして何度もあのものを蘇らせて、殺させてきたかわかる?ユーノ」
「魂の強化?」
「そうだね、力だけなら私がいくらでもできるけど、魂だけは何度も死を体験しない限りでは強くなることはない」
 少女は笑う。
「では、次へいきましょうか、聖王ヴィヴィオよ」
「その名前は好きじゃない。君かヴィヴィオと呼んでほしいな」
 いつからだろう、ヴィヴィオが狂い始めたのは。
 おかしくなっていたのはおそらく最初にあったときから既に狂っていたのだろう。それから徐々に行動がエスカレートしていっているのは行動・言論からみるに明らかだ。
 なのはの力に相対する力というのは、本当は抑えきれなくなった自分の力を防ぐためのさらなる鍵。
二重の鍵なのかもしれない。
 本来であるならば、おかしくなった時点で僕はヴィヴィオを止めなければならないのかもしれない。
それは契約を果たすとき。
だけど、僕にはそれが正しい選択だとは思えない。
 彼女が信頼する“高町なのは”によって、その使命をとげてもらえるのが一番だと僕は考える。だから、僕は少しずつ変えていく。
僕以外が幸せになれるそんな世界を作るために……
 それから、何度も同じように時を繰り返したある時代……

× × ×

「……死をありがとう」
 ヴィヴィオの足元では先ほどまで動いていた人物が身体を痙攣されながら倒れていた。
その周囲には血、血、血。
 決して、目の前に倒れている人の血だけではおそらくないのであろう様々な色の血が周囲を象っていた。
濃い赤、薄い赤。結局はどれも血であることは変わりない。
 ヴィヴィオは、自分に刺さっていたいくつものナイフを引き抜くとその場へと捨てた。
「……私の力とは別の力を持ち始めたか。これが積み上げられてきた魂の力なのかもしれない。でも、私は死なない身体。いや死ねない身体。でも、この人が本当に私のママならきっと私を殺してくれる。あのとき、私がママを殺したように」
ヴィヴィオはどこか遠くの方を見上げる。
 ママとは誰のことなのだろう、ヴィヴィオからママの存在は知らないと聞いたはず。
もう、僕の知っている君、ヴィヴィオはここにはいないのかもしれない。
「私は、それでもいい!だから、昔のヴィヴィオに戻ろう?一緒にまた暮らそう。今度は前と違って一杯人がヴィヴィオを迎えてくれるよ。力があってもいい、みんなヴィヴィオを知っているんだよ。何も恐れることなんて一つもないんだよ!」
 そう、なのはが死ぬ前に言っていた。
全ての記憶は戻ったといっていいだろう。
ヴィヴィオがこうなる前の記憶すらもっていそうであるのだから。
「ヴィヴィオ、そろそろ次の時代にいくとしよう。この時代は自己認識の修正は既に終わった。それに加えてなのはたちの認識は今回ももたせなくていいの?」
「うん、もう意味はないから。したとしてももうなのはママは自分で戒めを外すだろうから。世界を破滅させる未来か……自分が破滅するとわかっていても私についてきてくれる?」
 ヴィヴィオは微笑みかける。
「いいよ、ヴィヴィオについていく未来を選んだのは他でもない僕だから。たとえ、存在が抹消されてなかったことになっても僕は君についていくよ」
 ただ、一つ僕にもわからないことがあった。それは、ヴィヴィオから聞かされたどの話にも該当することもなく。僕たちが知らない。
「ありがとう」
「こんな争いなんてない世界に生まれたかったな、でももう無理なんだ。時は動き始めてしまったから……誰にも止められない、それに私は狂ってしまったから」

 八神はやて……
あの存在には、僕もヴィヴィオも何もしていない……
 それなのに……
どうして……
彼女はいつものように、
なのはたちと共にいるのだろうか……?
 
END


Next to reloded!? or A red hood?
スポンサーサイト
関連記事
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...



この記事へのトラックバックURL

この記事にトラックバックする (FC2ブログユーザー)


この記事へのトラックバック
この記事へのコメント


管理者にだけ表示を許可する
 




他ブログ情報

ブログパーツ