[PR] 一戸建て
R.U.K.A.R.I.R.I | 冬コミケ75 新刊表紙絵公開
About Circle Board Twitter Link Circle work Mail RSS facebook google+    同人サークル『R.U.K.A.R.I.R.I』のHPです。
ブログ内人気記事

他ブログ及び本ブログ最新記事


2008.12.27
コミックマーケット75

2008年12月30日火曜日 東地区“D”ブロック-17a

パンツはかぶるもの
R.U.K.A.R.I.R.Iとまるきゅ~の合同サークルです。

もえぱんまん表紙_convert_20081225023810
表紙はこのようなイラストになってます。

300円
32P
A5サイズ



このアンパンマンみたいな格好をしているのが、もえぱんまんです。
後ろの少女が一応主人公です。

なお、表紙絵を描いたまるきゅ~さんでは、クリスマスヴィータが公開されています。

予定は、リリカルマジカルでの既刊とまるきゅ~さんのヴィータ本ともえぱんまんの予定です。


以下、今回のもえぱんまんのごく一部をご紹介。

あなたがいたから、私は“今”ここにいる
でも、あなたはいなくなった
だから、私はあなたを探す
それが、例え……だとしても……

× × ×

森林の中を、凄まじき突風が通り抜けていた。
 動物は、何も存在しない。
 なぜ、存在しないのかそれは、全て亡きものへと変貌させられてしまったから……
 昔、聞こえたかもしれない鳥のさえずりも遠い過去。
周りの木の葉や枯葉は、突風の影響ではじけ飛ぶようにして散っていく。
 突風は、追いつくことさえも触ることもできず消えていく。
それが突風、いや、疾風というべきなのかもしれない。
 森林の中を蠢くその疾風は、風ではなく一人の少女が移動するために、生じた衝撃波であった。
少女はただ、まっすぐ一点に直進する。
「……」
 頭の中にある一点の場所だけを目指していた。
 少女には、その場所にそれだけとりわけ急ぐ理由があった。
「ふぅ……」
 私は走っていた。
 ただ、がむしゃらに、前だけを見てただ走り続ける。
息切れはしない、このくらいの距離、例え息をしなかったとしてもどうにでもなる。
少女は、そういうように実際、森林に入ってから、一切呼吸をしていなかった。
その理由は、走っている間に“アレ”に狙われる可能性も考え、十分に警戒するため行っている。そのため、周囲を警戒することはある。
ただ、今回それほど警戒をしているわけでもなく太陽が照らす中、何分も何時間も目的の場所へと、いつも以上にただ急いでいた。
 それは、とある信用がおける情報屋に“アレ”について聞いた話が本当であるならば、非常にまずいことであるからだ。
 今だからこそ、平常心でいられたこがどうなるかわからない……
 私が平常心でいられなかったらわかる。
 今いる私は、私であってもそれは本当の私ではない。
 どうして、私がこのような低落な女になった理由。
 私が人をためらいもなく“壊す”。
 その理由にもなった同じようなことの原因。
 “あのこ”にも、くわしい内容は伏せ、この場に来るように伝えてある。
 私が到着して数十分後立てばおそらくやってくるだろう。
 くわしく伝えることによって、何か障害が起こってしまう可能性が考えられる。
「あれか……周囲に何も反応はない。それどころか人の気配さえなにもない。罠?いやそれとも待ち伏せ……いや人の反応がない時点でそれはない……かな」
 万が一のことも考え持参してきた時限爆弾を家の周囲に設置する。
「時間は、3分かな……あの子が到着してちょうどいいぐらいかな……」
 私は、情報屋にいわれたことを気にしないようにして中に入った。
 なるようになれ、結局はそれしかないのだろう。
 でも、そうしなければいけない時期にもあるのかもしれない。
 それは、“アレ”に対抗する最大の敵としてか、悪化させる元凶となる人物にすべきことなのかはわからない。
 選択すべきとき、それがおそらく今このときなのだろう。
 今後、“アレ”が増え続けることはもはや、誰にも止められないのだから。

× × ×

「……姉さん」
 そうか、そういうことなのか……
 私は、中の状況を見た時それに気づいた。
 それがそうであるために、私は私であるため、あのこがあのこであるために。
 何が必要で、何が不必要なのかを。
 遠くで足音を感じる。
 おそらく、数秒であのこが現れる。
「……さよなら」
 私が入ってきたドアから勢いよく現われたあのこ、いつもと同じようにリボンをつけた少女にそういう。
「!?」
私は、嘘つきだから最後まできっと嘘をつき続ける。
壊し壊れ、狂い続けるこの世界の運命。
赤。
そして、真っ赤な血、空には“赤い空”
それだけで、おそらく真実は泥水のように濁ってしまうのに十分である。
私の身の回りは血だらけだ、私がやったといってるようなものだ。
それに私自身血だらけで、手にはその元となった原因と考えられるものをもっている。
簡単に言い逃れは、普通はできない。
「ねぇ……こ、これは何。なんなの!?」
もはや、それだけで言葉は必要ないし通じもしない。
誰が見たとして結果は同じだ。
「さよならって、何を自分がやったのかわかっているの?次第によっては、紗枝、あなただって斬らなきゃいけない!」
 少女が右手に持った刀を私に向ける。うっすらと刀先から殺気を感じる。
 本当にこのこは強くなった。……くらいまでに。
「……」
 少女のリボンがどこからふいた風なのかひらひらとなびいていた。そして、その風と共に少女の両目からうっすらと何粒かの涙が流れた。
「……」
 私はそこから信じられないという言葉と憎しみに近いものを感じた。
「どうして……どうしてなの?ねぇ?」
 少女は左手で胸を押さえながら、私に笑おうとして顔を歪ませる。
 未だに私を信じようというのだろう。
 その行為は、愚かなことと思った。
だが、それは笑顔が素敵でとてもかわいい“萌”らしいことだと思った。
だからこそ、私は決めてしまった……私が何をするべきか、この少女に何をしてあげるべきなのかを。
私を恨み続けさせる。
例え偽りのない真実にたどりついても、それでもそれは私がした大罪の償い。
結局、罪という概念は消えることはない。
“アレ”の望みはなんなのだろう?
でも、こうするのはあのときから始まっていた。
「……っ!」
私がこの現場に間に合おうが間に合わなかったとしても、結局同じことだったに違いない。
早いか、遅いか。
あなたがそれに気づいたら、あなたはあなた、わたしはわたしでいられない。
「答えてよ!」
 少女が徐々に私の元へと、一歩ずつ確実に近づいてくる。
 少女の力が発動すれば、こんな一歩ずつ進むようなことをせずとも、背後を取ることができる。
 少女がそうしないのは、彼女なりの考えがあるのか単にまだ、能力が完全に開放できるわけではないのだろうか。
「……ばいばい」
 私は、少女に笑いかける。
果たして、それが本当に償いになるかはどうかわからない。
それでも……それでも……ボクは……
この運命を生きる。
私が狂った原因、あのこを変えてしまうだろう私の責任。
可能であるならば、少女と一緒に世界を戻したかった。
でも、それはできない。だって、私は……
「……」
 爆発音が遠くから聞こえる。
 どうやら、この部屋に入る前に仕掛けた爆弾が作動し始めたらしい。
「待って!紗枝!!」
 少女が私をつかもうと手を伸ばしてくるが爆発音にまぎれるかのようにして、私はその場から去った。
 少女と出会うのはおそらくもうないだろう。
 あったとしても、それはきっと……
 嘘つき。
 誰かが私をそう呼ぶ。
 嘘つきだからこそ、このままでいい。
 これがあのこのためになる。
 あのこは、この世界を正すのに必要な人間だ。
 そのためなら、私はあのこのために自ら“災い”となろう。
 それに真実なんて知っても、大抵は知らない方がいいことばかりだ。
 あのやさしい子が真実を知ったら、それこそ自分を見失いただの殺戮マシーンへとなってしまう。
 だからこそ、私という戒めの鎖。
「萌……本当はさよならなんていいたくないよ……だって、こんなにも大好きなんだから」
 ふいに、そう口から言葉が漏れた。瞳から涙がこぼれる、涙は日が変わるまで続いた。

スポンサーサイト
関連記事
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...



この記事へのトラックバックURL

この記事にトラックバックする (FC2ブログユーザー)


この記事へのトラックバック
この記事へのコメント


管理者にだけ表示を許可する
 




他ブログ情報

ブログパーツ