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R.U.K.A.R.I.R.I | 投稿SS「涙のCongratulations」 ond
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2008.12.11
あまくだり
ondさんより投稿SSをいただきました~
ありがとうございます~
メールを確認するのが遅くなって申し訳ないです。

涙のCongratulations

「試験合格、おめでとう。だけど……」

「え……? なのは、今なんて…」
「――わたしに祝ってもらったってフェイトちゃんうれしくないよね、って言ったの」
「そんなっ…、そんなわけない! なのはに一番に祝ってほしかったから、だからこうして最初に知らせに…」
「だったら、なんで今まで無視したの?」
「なっ……。ちがっ、それは違う…」
「試験の準備とか訓練で忙しかったのはわかるよ。でも、学校でもお話してくれないなんて…おかしいんじゃないかな」
「そ、それは…。きっと頭がいっぱいで気づかなくて……」
「同じ教室で毎日会ってるのに…? というか絶対に気づいてたはずだよ? それなのに、目が合ってもそらされるし、声かけようとするとどっか行っちゃうし……って感じだったけどなぁ」
「それは…ごめん。自分に厳しく…ってわけじゃないけど、少しでも集中したかったから」
「アリサちゃんたちとは普通に話してたよね? …何それ。ふーん、わたしだけ邪魔者なんだ…」
「そんなふうに思ってなんかないよ…なのはのこと」
「じゃあどうして無視したの」
「だから無視って言わないで……! …なのはにつらい思いさせたのは、本当に悪かったと思ってる。けどそれは私だって――」
「どうだろうね。案外、わたしのことなんて忘れてたんじゃない?」
「それは絶対にないよ…。なのはは一番の友達だもん。むしろ…」
「むしろ……何?」
「……だからいつもなのはのことばかり考えちゃって」
「え…ちょっ、フェイトちゃん…?」
「なのはが私に笑いかけてくれるだけで、頭がぽーっとなって何も考えられなくなるんだ。休み時間や放課後のおしゃべりも、ほんのちょっとだけのつもりが、つい話が弾んで何十分にも何時間にもなるし。家に帰ってからも、なのはと一緒の楽しい時間ばかり思い出して、勉強なんて手につかなくて…」
「あ、あの……。…まいったなぁ、まさかそんなこと聞かされるなんて」
「…だから。試験に集中するには、なのはのこと我慢しなくちゃ、って思ったんだ。今までごめん…」
「わ…わかったよ、もう…。でも、それならそうって教えてほしかったな」
「そう…だね。私が気が利かなかったから」
「フェイトちゃんがわたしのこと嫌いになったなんて思わないけど、でも…っ、フェイトちゃんが大変なときにわたしは何もできなかった……! それが悔しいのっ…!」
「な……なのは」
「フェイトちゃんに逃げられてばっかりだったから、『がんばってね』の一言も言えなかったんだよ? フェイトちゃんに食べてもらいたくてお菓子作ってきたのに結局渡せなくって、帰ってから一人で食べたんだよ…? その気持ちフェイトちゃんにわかる!?」
「なのは……、う…うっ、ごめ……」
「…ずるいよ。フェイトちゃんが泣くなんて。泣きたいのはこっちなのに」
「うう……。…お願い、でもこれだけは信じて…。この試験はどうしても合格しなくちゃいけなかったから……」
「知ってるよ、それくらい。三度目だし…、一人前の執務官になりたい、ってフェイトちゃんずっと目標にしてたんだから」
「それだけじゃないの…。合格したかった一番の理由は――なのはなんだ」
「……ふえっ? なんで? あくまでフェイトちゃんの夢なんだからわたしは関係ない…」
「すでに空戦魔導師として実績を積み上げてるなのはと、まだ補佐の身で独り立ちもできていない私。――全然つりあってない、って思ってた。これ以上水をあけられたら、なのはに置いていかれる…って。なのはの隣にいられなくなるって、ずっと不安で……」
「……」
「…私の夢は、試験に合格することでも執務官になることでもない。なのはと一緒に歩いていきたい。だからそのために…」
「っ……そんなことで悩んでたわけ!?」
「ええっ…? な、なのは?」
「やっぱりわたしのこと全然考えてない…っ! フェイトちゃんのバカっ!」
「な…っ」
「何を心配してるの? フェイトちゃんを置いてどこにも行くわけないのに…! 肩書きとか成績とか…そんなのもどうだっていいよ! どんなフェイトちゃんだろうとずっとわたしの隣にいてくれなきゃダメなのっ!! う、うああああ…っ……」
「なのは……っ。その、何ていうか…」
「うう…う……っ」
「…そうだね。最初から迷うことなんてなかったんだね…。ごめん、なのはのこと信じてあげられなくて」
「…ううん、それはいいよ。わたしもだから、おあいこ。それに…、わたしのために試験がんばってくれたんなら、やっぱりうれしいから」
「ふふ…ありがとう。なのはにそう言ってもらえて、がんばってよかった…って初めて思えたよ」
「もうっ、現金なんだから。……フェイトちゃん?」
「ん?」
「こんな顔グシャグシャになっちゃったけど…、あらためて言うね。――本当におめでとう」

(おわり)


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この記事へのコメント
>>ondさん
ちょっとばたばたしていて、気づかなかったです。
すみません……
投稿ありがとうございました~
Posted by 日宮理李 at 2008.12.13 12:32 | 編集
掲載ありがとうございます~。
メールが2日ほど放置されたのは見逃してあげるよ(ぉ
楽しくなのフェイ書かせてもらいました。
そして…、理李さんもCongratulations!
Posted by ond at 2008.12.12 00:36 | 編集


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