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R.U.K.A.R.I.R.I | 【映画感想】心が叫びたがってるんだ。
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2015.10.14
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原作 - 超平和バスターズ
監督 - 長井龍雪
脚本 - 岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督 - 田中将賀
音楽 - ミト、横山克

出演者
水瀬いのり 成瀬順
内山昂輝 坂上拓実/玉子
雨宮天 仁藤菜月
細谷佳正 田崎大樹
藤原啓治 城嶋一基



少女・成瀬順は、幼いころに憧れていた山の上のお城(実はラブホテル)から、
父と浮気相手の女性が車で出てくるところを目撃し、
それを「王子様とお姫様」の話として母親に話したことにより両親の離婚を招いてしまう。
家を去るときの父親に「お前がおしゃべりだから」と言われ、悲しみの底に沈む順。
そこに現れた玉子の妖精により、喋ると腹痛が生じる“呪い”をかけられてしまう。


一言で感想をいうと、まんまタイトル通りの作品でした。
そしてあの脚本家らしさ全開で、非常に力を出せた作風ではなかったのではないかと思います。
ただ、ただエンディングだけが残念です(好きなファンの方々はすみません)



はじめに

話の流れや作り方、内容は王道の王道でしたので、そういう傾向が嫌いな方は受けがよくないのではと思います。
ですが王道は、王道だからこそ崩せないものっていうのはあるかと思われます。
そしてはじめから、精神的に殺しにきてるので、ちょっと鬱要素が弱い人にはおすすめできない。





感想


物語としては、非常にシンプルでしたね。
殻にこもった(たまご)少女が、巣立っていく(生まれる)。
ここさけは、思春期ならではの悩みだったと思います(声を出せなくなる問題)。

それぞれがそれぞれの問題を心のなかで叫びたいのに伝えられないそんな青臭い話でした。

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あんな風に父親から言われたら、発狂しそうかな。
うーん、なんだろうねあの父親。自分が悪い癖に、順は本当におしゃべりなんだなっていうのはどんびきですよ。
一体何歳だと思ってるんだ! この歳頃はそういう感じやろ(静かなこもいますが)!
順はそういうわけで発狂しない代わりに自分を守る防衛本能が、たまごの王子だったということですね。

たまごの王子というのは、幼少期が創りだした幻想。
辛い時や、疲れてる的に妖精が見えるというやつです。
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具体的な王子様というのがイメージ出来ない、加えてこの町にたまごの逸話がある。
そういうこともあって、たまごが唯一少女時代の順に現れてくれたのでしょう。
まぁ、ある意味あの映像は過大な演出でしたが、
父親に酷いことを言われて鬱になって喋れなくなったというニュアンスと認識するのが理解しやすいかな?
お腹が痛くなるというのは、トラウマだからでしょうね。
身体が拒否してる。
これも日常的によくありますよね。
行きたくないと熱がでるとか、頭が痛くなる、トイレが近くなるとか。
そういうものの類です。

歌なら大丈夫というのは、やはりそういった精神的なものが意味してると思います。
結果的におかしくなった要因もやはり精神的なものでしたし(最後のやつ)。
叫びたいのに叫べない。私は喋っちゃいけない。
そういう辛い自己暗示を自分にかけ続けてたのでしょう。
だからこそ、ラストでたまごがいなきゃいけないと、彼女は叫び、彼に心の中を叫び続けた。
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ということになります。

まぁ、彼は王子様ではなくて、思わせぶりの王子様でしたが。

順のいう『私の気持ちをミュージカルにしてください』。
それは、少女時代のトラウマが発動するということをある種意味すると、視聴者は誰もが思ったはず。
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トラウマは、もう一度トラウマを垣間見て、克服しないかぎり……残り続ける。
時間が解決する……そんな虫のいい話は実際にはないです。
自分が、自分で、認めなきゃいけないし、誰かが救わなきゃいけない。
誰かに悪くない、許して欲しいと願い続ける……そんなアンバランスさがトラウマなのだと思います(ものにもよる
それが治るからこその、青臭さ。
青春なんだと思います。

実行委員の三人もそれぞれが心に影を落としながら、頑張ろうとする順に少しずつ影響されてく。

そういう風に考えてみると、先生である城嶋がこの4人を選んだのは非常に良かったのかもしれません。
実はあの人がこの作品での王子様だったのかもしれない。
そんなことを入ったとしても、この先生は『ミュージカルなんだから、奇跡は起こるさ』のようなことを言うのでしょうね。

このハッピーエンドのような、ハッピーエンドじゃない形で上手く終わらしたのは、この脚本家らしい感じがします。
青臭い人間ドラマチックさは、相変わらずいい意味で目立つ。
とはいっても、他の脚本に比べると大分スマートに書かれた内容で、普通に見えるのが違和感みたいな……空気は少しだけありました。

個人的に順が初恋だったのかはわからないですが、恋愛を王子様という形で失敗させるのは、話としてベタでよかったです。
絶対こいつ(野球部の彼)は好きになっただろうなぁと思ったら、案の定ラストで美味しいところを持って行きましたからねw
そういう当たり前の王道がすっごくほくほくできる内容でした。
ただまぁ大人になってしまう(変な風に育つ)と、こういう風な青臭いことが途端にできなくなるんですよね。
若さは偉大。





演出
携帯電話

声が出せないということもあり、携帯電話を利用した会話シーンを画面にポップアップさせるという形で表現してました。
他でみたことはあまりないのですが、なかなかいい演出だと思いました。
拓実と一緒にその文字を追う、そんな感じですね。



ミュージカルという題材

地域ふれあい会で、ミュージカルをすることになるのですが、その題材に本人の過去を入れる。
これは、順の心の葛藤を見ながら、こうなってほしいというのを踏まえつつ全体をみせる。
そんな演出にも見えました。
物語の最後が決まらなかった。変えようと思ったのは、精神的なもの。そして、その結末は。
「もうヒロインなんてできない」
順がミュージカルで思い描いた(心の中の)ヒロインは、自分ではなかった。
ヒロイン(主人公)でありながら、ミュージカルの世界の主人公は自分であり、自分でない。
あれはある意味で、あの4人のそれぞれの役が散りばめられてるということなのかな?

田崎はたまご役
序盤で、順はたまごの王子様を見るわけですが、ここが微妙に最後と繋がる。
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もちろん、彼が順はの王子様になるかはわかりませんが、最後に手を伸ばしたのは彼。
ミュージカルをきちんとやろう、いなくなった時に代役をたてるなど頑張ってたのも彼。

王子様であり、王子でない坂上
ヒロインであり、心の自分である成瀬
そしてヒロインでなく、少女である菜月
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なかなかミュージカルの役柄と、実際のキャラクターの位置関係とか思い出すと面白いなぁと思います。
(あ、上のは田崎以外は適当につけただけです。公式でもなんでもないです)






曲や、歌

ミュージカルを作中の題材にしてることもあり、心情がすごく伝わってきました。
というのも歌詞がまんま主人公が思ってたことというのが強いのですがね。
『わたしの声』は、記憶に残る。
自分がそうしてしまったから、そうすることで嫌いな声を隠す。
彼女がどういう成長をしてあんなに大きくなったのかは気になりますね。
母親が娘にどう思ってたのか、少しわかりづらかったかな?
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そういうシーンはあるにはあったけれど……まぁ映画で映像にできる限界がありますしね。
自分のせいで家族を壊した。そんな風に思わせてしまったとたぶん、あのミュージカルを見た母親は思った(と思われる。
あくまでも、この作品は少年少女たちのものですので、まぁまぁ……。



今、話したい誰かがいる 乃木坂46
そういうわけで、エンディングも出てた声優さんに歌って欲しかった。
というか、そういう流れじゃないのかと不思議に思った()。





気になったところ

お城(ラブホテル)と学校の距離

どのくらいなんでしょうかね?
あとミュージカルの時間かな。
長くないと間に合わないし……。






最後に

この脚本家さんが次の映画で現れるのは、『selector destructed WIXOSS』です。
2016年公開らしいので、すっごい楽しみです。

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なんか思ってたんと違う。 もっとライトでイージーでヤングシャウトなポップでロックの感じを予想してた。 もっと『ときかけ』だと思っていた(ときかけがライト~って訳じゃないが)。この映画を見て思い出したのは『AURA』。 アナルとかくれんぼかますアニメ『あの花』スタッフが満を持して繰り出したタイトルなだけに、あのテイストを期待して観た人も多いだろう。私もその一人である。 ...
えらそーかんそー at 2016.04.03 12:16
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