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R.U.K.A.R.I.R.I | 魔法少女ほむら☆マギカ L.o.S Prologue
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2014.08.23
01表紙 (2)
まどかではなく、さやかがアルティメットになっていたらという世界

※次回以降も修正しだい、随時アップロード予定

「大丈夫、きっと大丈夫。信じようよ! だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから、きっとほんの少しなら、本当の奇跡があるかもしれない。そうでしょ?」
 夢と希望があるのなら、私が今抱いている感情は一体何なの、まどか? 私はあなたに生きて欲しかった、こんな風に笑って、『別れ言葉』なんて聞きたくなかった。
 でも、私にはまどかを否定する決定的な理由がない。
「それは……」
 だから、まどかを目から逸らす以外なかった。それで現実が回避できるのなら良かったのに、まどかの笑顔には二度と会えなくなるような錯覚をどうしてか感じた。
 まどかの消滅――そんなこと考えたくない、させたくない。認めたくないのにそんな気持ちを抱かせる。
 でもそれが事実なのだとしたら、私にはもう止められない。
 インキュベーターは……まどかが『ただの概念になった』と言っていた。
 だからといっても私は、
「ごめんね。わたし、みんなを迎えに行かないと」
「まどか! まどかぁ!」
 必死に手を伸ばした。現実を認めたくなかった。私にとってまどかはどんな存在になっても、まどかでしかない。他の誰でもない、他の誰かじゃダメなの!
「っ……!」
 でも、私が動けば動くほど、まどかが遠ざかっていく。私を否定するかのように現実が事象を勝手に書き換えていく。
「行かないで! まどか!」
 私が枯れた悲鳴をあげるたびにまどかの姿が薄れていく。
「ぅ、うぅ……!」
 冗談じゃないわ、ここで諦めたら、二度と会えないなんてそんなのは嫌だ! 絶対に認めない。
「まどかあああああああああぁ!」
 喉が潰れたっていい、目が見えなくてもいい、耳が聞こえなくてもいい、それでまどかがどこにも行かないで済むのなら……私は全て失っても構わない。

 ――まどかのいない世界なんて、意味がないから。

『いつかまた、もう一度ほむらちゃんとも会えるから――』
 私が何を思おうと、何をしようと現実はただ無常で、世界は私からまどかを引き裂いた。
『――それまでは、ほんのちょっとだけお別れだね』
 それが私とまどかの最後の言葉。世界はその言葉を合図に壊れ、新しい世界が生まれた。
 まどかのいない世界が生まれたのだった。
「えっ……?」
 そのはずなのに、私がこの世界に来て最初に見たのは、まどかの姿だった。
「……まどか?」
 いるはずがない彼女がなぜかここにいた。
『全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で』 その想いでまどかは魔法少女になった……はずだった。インキュベーターの概念を存在の力で相互消滅したはずなのに、
「……さやかちゃんが、さやかちゃんがね」
 目の前にまどかがいる。魔法少女の姿で、地面へ崩れ落ちていた。前の世界と違うとしたら、愛らしい笑顔が今のまどかにはない。虚ろな瞳をこちらへ向けていた。
「ま、どか?」
 前の前の人物が本物のまどかなのか、偽物のまどかなのかわからない。本物だとすれば……願いは叶ってない? でも世界は確かに生まれ変わったはず……わからない。確認がすぐにできない。でも、まどかはここにいてくれる。
「――どうして……?」
 私の問いに答える前にまどかが泣き出した。
「それはぇ……さやかぁちゃんぁがね……」
 またこの娘の泣き顔を見るなんて、思ってもいなかった。
「まどか、落ち着いて……!」
 一体何があったんだろう……?
 私は駈け出してまどかに近づくと、その身体を強く抱きしめた。その身体は震えていたけれど、人の温もりを持った存在だった。幻じゃない、ここにまどかがいる。
 落ち着いたまどかは話してくれた。

 なぜ、まどかがこうして世界に残ることができたかを……。
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