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R.U.K.A.R.I.R.I | 【まどかSS】来襲の赤い影
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2013.03.09
ほむらがまどかの家でお風呂を出た後の話。
「ふぅ……」
 まどかの裸を堪能した後のアイスココアは格別なものね。
「あっ――」
 鼻血が出るのを抑えこむと、何かおかしさを感じた。
 そういえばこの服って――何?
 まどかの所有しているコレクションは皺が出来るくらい見つめたし、写真にも動画にもしてある。
だからまどかの趣味はよくわかっているのだけど、
「変わった色のデザインね……?」
 あの娘が着ているところを見たことがないし、映像にも残っていない。新しいファッションへの挑戦なのかな? 水色の花がらなんて――あの娘らしくない。絢子さんの趣味でもない気がする。
それともまどかが私のために選んでくれた……? もしそうなら、それをこうして私が着れるなんてこんな幸せなことってない。でも、なぜだか素直に喜べないのはなぜだろう。おかしいわ……。
「ふぅ……」
 あの娘の匂いはしないけど、向日葵みたいな優しい匂いがした。洗剤の匂いかな?
それはそうよね。着ていた服をそのまま渡す人なんてそもそもいないし、でもまどかの着ていた服なら直接欲しいし、魔法空間に永久的に凍結――保管しておきたい。今すぐにでも洗濯カゴから魔法空間に取り込みたいくらい。それをたくさんあぁして、あぁやってこうやって……まどかの匂いで包まれた空間を作り出し――、
「あっ」
 止めようとしていたのを忘れていた。鼻から血がぽたぽたと――。
そういえば、この部屋はまどかの部屋だった。
 まどかの匂いしかしないはずで、想像する間もないくらい幸せになりそう。
「♫~」
 ティッシュで顔と床を拭いていると――。
「なっ――」
も、物音!? 
ベランダの方から何かの金属音が聞こえてきた。誰かの足音、それもブーツか何かの。それに何かしらの視線すらする。
「だ、誰っ!?」
 ま、まさか、まどかを狙ったストーカー!? それともまどかのパンツを狙った泥棒!? それともまどかが裸で――いえまどかは今お風呂か。後数分で戻ってくるはずだけど……。
「どっちにしても……!」
 そんなのはこの私が許さない。まどかのものは私だけのものなのだから、
「絶対許さない!」
 ゆっくり近づいてみれば、影が見えた。どうやら、中学生ぐらいの女の子のよう。長い髪。それにあの音的にも――。
 どちらにせよ。
「――ふぅ」
関係ない――。
魔法を発動して、ベランダにいたその影を吹き飛ばすと、
「ぐぇ~」
 気の抜けそうな声が聞こえてきた。
「いたた……」
 トロい泥棒だったみたいね……。
近づきながら――。
 聞いたことのある声なのはなぜ? って思ってたら、
「何であなたがここにいるの? 杏子」
 今日は確か美樹さやかの家に泊まると言っていた――杏子の姿が月明かりに照らされるよう次第に見えてきた。
「いきなり攻撃とか、酷くないかほむら?」
 額を赤く染めた杏子がニヤけた。魔法はどうやら額にぶつかったらしい。
「泥棒まがいのことをしようとしたのだから、当然のことよ」
 それも私のものを許可なく持ちだそうだなんて、最悪。例え誰であっても許さない。
「いや、違うぞ? 少なくともほむらみたいなことは考えてないさ」
「それで、何をしにきたわけなの? 場合によっては、もう一度攻撃するわ」
 右手を構えて睨めつけると慌てて立ち上がった杏子が、
「だ、だから違うって言ってるっだろ! さやかの服を取りに来たんだよ。頼まれたからな、さやかの奴にさ」
 腕を組みながらそういった。その顔は本当のことを言っているようにも見えた。だから、
「それはおかしくないかしら? あなた、美樹さやかのパンツ好きでしょ? 本当は美樹さやかのパンツ狙いなのでしょ?」
「べ、べ、べつにさやかの下着なんかに興味なんてないんだからな! 勘違いすんじゃね!」
 頬を赤らめてそんなことを言っても何も信じられないのだけど? でも杏子が嘘をつくはずもないので、
「そうね、確かそこのタンスの一番下に美樹さやかのお泊りセットが入っているはずだわ」
 確認済みだし、破り捨てたい感情もある。ここにあるのは私とまどかのだけでいい。
「ありがと、よ――」
 杏子がブーツをつけたまま入ろうとしたので、もう一度吹き飛ばし説教すると、
「でもなんでさ、ほむらが知っているんだ?」
 きちんとブーツ、靴下までも脱いだ杏子が本来入ってはいけない花園へ侵入してきた。
「それはどういう意味よ? あなたもそれぐらいわかって当然だと思っているのだけど? 勘違いだったかしら」
 それくらい杏子なら知っているはずだわ。巴マミにも確認済みなのだけど、何か理由があるのかしら?
「はぁ? それってどういう意味だよ」
 ジド目混じりの視線がこちらへ伸びてきた。
「わざわざ美樹さやかと同じ服と下着を買って、わざわざ巴マミに美樹さやかの食べたものと同じ物を作ってもらっているのでしょ?」
 勝ち誇った気分になりそうで、自然と口元が緩みさえした。
「な、ななな、何で知ってんだよ! マミか! マミの奴がばらしたのか!? くそっ! 裏切ったな、あいつ!」
 トマトみたいに真っ赤になった杏子は、録画して美樹さやかにみせてあげたいぐらいだった。でも、それはやり過ぎかと平常心を心がけ、
「はやくお使い済ませたら、どうなの? それとも、美樹さやかの服をくんかくんかしたいわけ? とんだ変態のようね、あなた」
 ――最低だわ。
「あんたと一緒にすんじゃねー!」
 激怒しながら、杏子がタンスにしゃがみこんでお目当てらしい、私の着ている物に酷似した花がらのパジャマをその手にした。
「別に私に構う必要はないわよ? ほら、嗅いでみなさい」
「うるせぇ! 誰がするかよ、そんなこと……。あ、あれ? これなんかちがくないか?」
 パジャマを裏表裏とめくり、こちらに見せてくる。
「これはさやかのパジャマじゃねーぞ」
 よくわからないことを言っていた。
「なんで、あなたにそれがわかるのよ?」
 美樹さやかのパジャマセットがここにあるのを知っているのはまどかと美樹さやかぐらいのはずなのに。
「そ、そ、それはだな……! っておい! そのまま、その問いをお前に返すぜ、ほむら!」
「そんなの当たり前でしょ? 当然のことよ」
 自信満々に答えたせいなのか、杏子が黙りこんだ。何かおかしな人をみるような視線を感じるけど、気のせいよね?
「そんなの……おかしいだろ」
 ため息が聞こえた。よくわからない。
「ごく普通のことよ、何もおかしくないわ」
「待てよ……」
 杏子が右手人差し指を口に当てると、何か考えだした。どうすれば、効率よく匂いを嗅げるか悩んでいるのだろうか?
「そういえば、ほむら。お前誰のパジャマなんだ、それ」
「何を言っているの! まどかのよ。まどかが私の、私だけのために用意してくれたパジャマよ」
 ふーんと鼻を鳴らしながら、こちらへと杏子が近づいてきた。
「いやぁ、確かさぁ。さやかのパジャマがそんなデザインだった気がするんだけどさ……?」
 手に持ったパジャマと私の着ているパジャマを見比べる、みたいに交互に見てきた。
 何を言っているの? 似ているからって、態度がデカイわ。
「はい?」
 そんなことありえないわ。まどかが美樹さやかのパジャマを私に渡すなんて、ありえない。地球が滅んでもありえないわ。
「よし、脱げよ。ほむら。あたしが調べてやる」
「あなた何言っているの? そういうのは美樹さやかだけにしてよね」
 大丈夫なの? それにどうやって調べるっていうのよ。
「えっ――」
そ、そ、その両手は何なの? まるで何かを揉みような手つきは!
「ま、まさか、あ、あなた!?」
「いや、どうやるかわかるだろ? 手っ取り早いしな」
 い、いやらしい手つき! 
「や、やめなさい、杏子! 美樹さやかが泣くわよ!」
「そういってもな、それさやかのかもしんないだろ?」
「や、やめて――」
 杏子の手が私の肩を優しく触れて、指がゆっくりと下がって――。

「――何してるの、ほむらちゃん」

「い、いやあああああああああ」
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