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R.U.K.A.R.I.R.I | 【シナリオ】あの紙ヒコーキ、 あの空の向こうへ
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2012.05.24
課題として昔出されたものです。
『放課後と二人』というテーマ課題でした。
この作品は、小説ではなくてシナリオです。

もとい、pixivにあげててブログにアップし忘れていたもの……。

もう一つありますが、そちらはまた別の機会に。


  人物
   砂金真 (18) 高校生
   巴ユタカ(18) 高校生
   教師




○ 学校・教室(朝)
   壁にかけられている時計は、8時5分を指している。教室内には制服姿の学生たちが楽しそうに会話をしている。
   巴ユタカ(18)が息をきらせながら教室に入ってくる。
   それを窓側の一番後ろの席に座っている砂金真(18)が発見して、手を振る。
   扉に近い席にカバンを置くと砂金の元へ歩いてくるユタカ。
砂金「(眠そうな顔をして)今日、どうしたの? 遅かったじゃん」
ユタカ「女の子にそういうことは聞いちゃダメなんだぞ」
   ユタカ、砂金を睨みつける。
砂金「(周りを見渡しながら)えっ、女の子? どこどこ?」
   ユタカが胸の前で握りこぶしをする。
ユタカ「こいつ……!」
砂金「じょ、冗談だってさ。あははは」
   砂金は視線を窓の外へそらす。
ユタカ「いいよ、もう! とはいってもさ、遅刻した原因はさ……。ちょっと最近買ったゲームを夜遅くにまでしててさ」
   ユタカ、笑顔になる。
砂金「(苦笑しながら)また、買ったの? 懲りないなお前は……。だからテストに響くんだよ」
   視線をユタカに戻して砂金、手を組む。
ユタカ「そ、それは人のこと言えるのか!?」
   ユタカ、砂金を睨みつける。
砂金「ふーん、そんなこというのか、じゃぁさ今度ってか、今日返ってくるテストで勝負しようよ」
ユタカ「(苦笑いして)しょ、勝負しようじゃないの! 当然、負けた方には罰があるんでしょうね?」
   ユタカ、視線を壁に向ける。
砂金「じゃぁ、こないだ出来た喫茶店のケーキにしようかな」
ユタカ「いいじゃない!」
   始業のチャイムがなる。それと共に教師が入ってくる。ユタカ、舌を一度出すとユタカの席へと歩いていく。

○ 学校・教室(朝)
   授業終了のチャイムがなる。
教師「じゃぁ、今日はこれまで。赤点だったやつは、今度再テストするからなぁ」
   教室から教師が出ていくと、教室内学生の声で騒がしくなる。砂金、テストの点数を見ながら頭をかく。
   テスト用紙には20点と書かれている。
砂金「はぁ……そうだ」
   砂金、テスト用紙を掴むと、ユタカの前まで歩いて行く。
砂金「よう、どうだった?」
ユタカ「(驚いた顔をして)ふぇ?」
砂金「テストだよ、テスト。ほら、俺のはこんな感じだったよ」
  砂金、テスト用紙をユタカ顔の前に押し付ける。
ユタカ「近いって……、いっ!」
   ユタカ、砂金のテストをみて声が吃る。
砂金「ほら、俺の見せたからお前の見せろよ」
   砂金、テスト用紙を下げるとユタカの顔を見つめる。
ユタカ「(下をうつむきながら)う、う、う」
砂金「うっ?」
ユタカ「(立ち上がりながら)うるさーい」
   ユタカは立ち上がると、そのまま教室の扉を開け廊下へと出ていく。
砂金「お、おい!」
   砂金、ユタカの後を追うように廊下へ出る。

○ 学校・廊下(朝)
   廊下では、女子生徒たちが会話をしている。その横を走り去るユタカ。
   教室から砂金が飛び出すと、周りを見渡し、ユタカの後ろ姿を発見する。
砂金「(大声で)おい、待てよ!」
   ユタカの後ろ姿が小さくなる。
砂金「くそ」
   砂金、走ろうと一歩前に脚を出すと次の授業を知らせるチャイムがなる。
砂金「おい、始まるぞ……って聞こえないか」

○ 学校・教室(夕)
   教室に一人で砂金が席に座っている。
   机の上には五枚の赤点の用紙が広げてある。
   砂金ため息をはく。
砂金「(心の中で)そういや、あいつなんで逃げたんだ?」
   砂金、教室の時計を見ようとする。
   時計の近くにある教室の扉から、一つの紙ヒコーキが入ってくる。
砂金「えっ? なにそれ」
   砂金、席を立つと紙ヒコーキをつかむ。
砂金「えっ、これって」
   砂金、紙ヒコーキを開く。そこには、砂金の名前と赤点が書かれている。
砂金「えっ?」
   砂金、席へ戻ると机にあるテスト用紙と見比べる。
砂金「(驚いた顔で)あっ、ない!」
ユタカの声「くすくす」
砂金「おい、お前か! ユタカ」
   ユタカ、教室に入ってくる。
ユタカ「なーんだ、ばれちゃったかぁ」
砂金「ばれちゃったかぁ、じゃねーよ。俺のテスト用紙こんなにしてんじゃねーよ」
   砂金、机を叩く。
砂金「それになんだよ。俺から避けるようにしてさ……」
   砂金、悲しそうにしながら机を見つめる。
ユタカ「ごめん」
砂金「えっ」   
   砂金、視線を上げるとユタカが頭を下げてるのを見つける。
ユタカ「……これがね、私の点数」
   ユタカがポケットから綺麗にたたまれたテスト用紙を開くと砂金にみせる。
   テスト用紙には15点と書いてある。
ユタカ「真に負けるのがくやしくてさ、ちょっと嫌だったの」
   ユタカ、少し涙ぐむ。
砂金「(視線をはずす)そっか。なんだよ」
   砂金、ユタカから視線をそらすと頭をかく。
ユタカ「えへへ、ごめんね」
   ユタカ、舌を出すと笑う。
砂金「でも、これの作り方甘いよ」
ユタカ「えっ?」
   砂金、ユタカのテスト用紙を掴むとおもむろに何かを折り始める。
ユタカ「(困惑しながら)ちょっと私の!」
  ユタカ砂金に手を伸ばすが、声が聞こえてないのがわかると、手を伸ばすのをやめる。
砂金「できたっと」
   砂金、テスト用紙で作った紙ヒコーキを掲げる。
ユタカ「紙ヒコーキ?」
砂金「そうそう、お前が作った奴があまりにひどくさ。気になった」
ユタカ「(怒りながら)なにそれ! ひどい!」
   ユタカ、手を振り回す。
砂金「じゃぁ、飛ばそうか!」
ユタカ「飛ばすの?」
砂金「そりゃぁ、飛ばすだろ。なんたって紙ヒコーキなんだからな」
  砂金、ユタカの手を取るとユタカが作った紙ヒコーキを握らせる。
砂金「せーので飛ばすよ」
ユタカ「う、うん」
砂金「せーの」
   砂金の声と同時に砂金、ユタカが紙ヒコーキを窓の外の空に向かって飛ばす。
砂金「さぁ、帰るか」
ユタカ「う、うん」
   砂金、ユタカに手を伸ばすとそれをユタカが手に取る。
砂金「あっ、そうだ。ちゃんとケーキおごれよ?」
ユタカ「え、まじ?」
砂金「まじだよ」
   砂金が笑うと、ユタカも同じように笑う。

○ 学校・廊下(夕)
   砂金、ユタカと仲良く笑いながら手をつないで歩いていく。
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課題として昔出されたものです。『放課後と二人』というテーマ課題でした。この作品は、小説ではなくてシナリオです。もとい、pixivにあげててブログにアップし忘れていたもの……。もう一つありますが、そちらはまた別の機会に。
まとめwoネタ速neo at 2012.05.24 22:33

課題として昔出されたものです。『放課後と二人』というテーマ課題でした。この作品は、小説ではなくてシナリオです。もとい、pixivにあげててブログにアップし忘れていたもの……。もう一つありますが、そちらはまた別の機会に。
まとめwoネタ速neo at 2012.05.24 22:33
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