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R.U.K.A.R.I.R.I | 過去作品「Fate to Fate」 その③
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2011.09.10
過去販売作品の公開

リリカルマジカル5で出した本になります。
※販売したものに、一部修正が加えられたものとなっております。

表紙絵・挿絵:まるきゅ~(nine boal) SCHさん

その③です。


挿絵も公開になります。

その①はこちら。。

その②はこちら。。

01表紙



× × ×

「……見つけた」
 惑星内の空を飛行移動中に彼女を発見することができた。見つけたなのはは、退屈そうに太陽を見上げていた。
 身体は依然として、9歳のはじめあった頃のそのまんま。
 つまりは、まだ……。
「いやぁ、また会ったね。フェイト? ……フェイトちゃんといったっけ?」
 頭を指で抑えるとなのはは微笑する。その笑みはなのはの本来のものとは違う。
 ――違うんだ。なのははもっと優しく笑うんだ。
 目の前にいるなのはは、意識を奪いとったシェイミーと私は判断した。
 そう、はやてからの指令の目標物。
「それじゃぁ、君はシェイミーというあのロストロギアか……」
 しゃべり方、他のこともすべてなのはとは違う。いや、姿と声は一緒……、それだけが最悪だと感じる。
「ふーん、今じゃそんなふうによばれるようになったんだね」
 そういって、なのはが私にまた笑う。
「今……やはり、君は昔の? いや……」
 とはいっても肉体はなのはだ。なのはを傷つけるわけにはいかないし、どうすればいい? 策が浮かばない……。
「それじゃぁ、はじめてみる?」
 なのはの指に魔力が集中し始めると、そこから私に向け魔法弾が発射される。
 ――アクセルシューター。なのは得意の誘導魔法。
 しかし、なのはが使うものと比べて圧倒的に発射される数が少ない。
 シェイミーが完全になのはを理解できているわけではない? まだ、対処できるかもしれない。
「っ!? はぁ!」
 バルディッシュで私へと直進してきた魔法弾を横一直線に切り裂く。誘導弾だとしても、まっすぐ飛んでくる魔法攻撃なんて攻撃に意味がない。訓練と同じようなもの。それは普通のなのはであるならば知っているはず。指導者として、経験者として。
 なのはなら、いかに自分の強い一撃を当てられるかの計算した上での攻撃をする。誘導弾であるならば、誘導弾に相手を気に配らせながら、自分は移動をし、一撃の強い砲撃魔法をしてくる。または、誘導弾の数を増やして、それぞれコントロールして敵を追い詰めた上での砲撃魔法という戦い方。
 そういう戦術と、戦術のぶつけ合いなんだ。だからこそ、シェイミーは違う。
 まだ、そういうものじゃない。
「うーん、やっぱりこうだとぜんぜん相手にならないんだね。なんか不便だなぁ……」
 何が楽しいのだろうか笑っているなのははレイジングハートをまわす。その動きはバトンようであり、普段のなのはと違い、純粋な子供のような印象も受けた。シェイミーの生前の記憶なのだろうか、シェイミーが誕生するために使われた人物の記憶。
 そうだ、レイジングハートはなのはのデバイスだ。なのはを止めることはできないのだろうか。
「……」
 目を凝らしレイジングハートを見る。レイジングハートはいつもの光をはなっておらず、どちらかというと曇っている印象にみえる。そこから考えるとどうやら、レイジングハート自身もシェイミーによって制御を奪われているようだ。バルディッシュが光を放ち、どう意見と答えた。
 なら、二人を解放させることをしなければいけない。バルディッシュを強く握る。私にできるだろうか。
 いや、ここには私しかいない。私がやるしかないんだ。
「なら、こういうのはどうなんだろうね……! レイジングハート……ソニックフォーム・セットアップ!!」
 その掛け声と共になのはのバリアジャケットが光りだすと、普段のバリアジャケットは消滅し全く見たことのないバリアジャケットを羽織っていた。
「なっ!? ソニックフォーム!?」
 なんであろう……なのはのソニックフォームの格好は小学校の体育でよく見るような気がする服装に変わっていた。
 ゼッケンまで胸についている。
――そう、ブルマとか昔言われていたものを、なのはは着用していた。
 あれが、シェイミーの能力の1つだろうか? 本来であればなのはは防御を捨てた戦いはしない。
 一撃必殺。
 まさにこの一言の戦術をなのははする。でも、その姿はとてもかわいらしく。思わず、
「か、かわいい……」
 と声を出してしまう。
意識が少しそんなことを考えている間になのはは、レイジングハートを空高く掲げるとカードリッジをリロードさせていた。
 魔力を込めた。何かを仕掛ける気だ。
「どうしたの? フェイト、あまりの戦闘形態の変化に驚きを感じたのかしら?」
「いや……」
 服装に見とれていただけなんだ。生前の彼女の戦闘服なのだろうか……?
 とは、さすがにいうことはできなかった。だけど、なのはだからこそだと思いたい。
「なんでもかまわないけどね……。あなたは私たちの邪魔をする人だからここで逃しておいても利点はない……。まぁ、なのはが悲しむくらいだけどね!!」
 なのはの顔をしたシェイミーが高笑いする。
 なのははあんな笑い方はしない!! しないんだ。
 私にいつも笑うなのはは……!
「エクセリオンバスターA.C.S……、レイジングハート、ストライクフレーム」
 そうなのはがつぶやくと、空中でジクザクな動きをとりながら徐々に加速をして私へと向かってくる。
 この速さ……、ソニックムーブと同等の速さにみえる……!?
「なっ!?」
 予想外の動きにより対処が遅れる。
「これで!!」
 さらになのはの姿の影響で、回避が間に合わない。バルディッシュをその攻撃に合わせる。
「っ!?」
 レイジングハートと、バルディッシュがぶつかり火花が散る。あと数秒遅かったら、バルディッシュが防いでいるこのレイジングハートのストライクフレームが私の胸を貫き心臓を打ち抜いていただろう。
 狙いは的確、一撃で相手を動けなくなるところを狙ってくる。そういう意味では、やはり、意識を奪われたとしてもなのはなのかといったところと考えられる。
「さすが……!」
 そういって私は、バルディッシュを横に振って目の前にいるなのはを吹き飛ばす。なのはは一定の距離で魔方陣をだして、体勢をきれいに戻した。徐々に対処法がうまくなっている? そんな風に見えた。
「いたたた……、さすがに一撃で沈んでくれたりしないのね……」
 正気に戻すには、全力ダメージで相手をダウンさせる。それしか方法は今のところはわからない。
 そのためには……敵、高町なのは。親友にして、最強のライバル。
 勝率は五分と五分。
 実際のところ、お互いに全力全開で戦ったのはあの時が最初で最後。
 そして、お互いに実力・戦術はわかりきっている。
 伊達に、あのとき一緒にあの人の元で特訓してきたわけじゃない。
 でも、あのなのはは、なのはであっても、なのはではない。戦術がおそらく違うであろう。でもやることは変わらない。
 ――変わりはしない。
「はぁはぁ……」
 手元が震える。どうして、だろう。かつて、お互いを握り合った私の手は赤く染まっていた。それは相手の血ではない。
私が強く握り締めたために現れたもの。直接見ずとも感じる血の流れ。
殺したくはない、しかし殺すつもりで戦わなければ死。でも、死ぬのが怖い、殺すことが怖いといった震え方ではない。
本当はもう一度本気の勝負がしたかったのかもしれない。でなければこの心のざわめきを証拠付けるものがなにもない。
 逆かもしれない、再び戦える今を身体は喜んでいる。
 ――そう、ずっと戦いたかったのかもしれない。もう一度、なのはと全力で。
「っ……!」
さらに強い痛みが右手に走る。右手を開放してみると葛藤の末、やはり血であった。
少しバルディッシュを強く握りしめていたからもしれない。
自分が彼女の犠牲になろうとも考えた。それによって正気にもどるかもしれない。
しかし、その後彼女はどうするのだろう? 正気の戻らないのかもしれない、それに一度狂ってしまった人がどうなるか私は知っている。
私の母が過去にあのようになってしまったかのように……。
「バルディッシュ!!」
 だから、私はそうならないように動く。なのはが私を殺さないうちに、私がなのはを鎮圧すれば全て済む。
 それが、一番いい方法、そう私は信じる!
「一緒に帰ろう? なのは」
君は君、私は私でいたいから。
「殺すか……殺されるか」
 最悪の場合にはその可能性もある。お互い高ランク魔導師。星をも砕くなのはの魔法。そして、私の魔法。
「はぁああああああああああ!」
 再び、怒声を上げながらなのはが先ほどと同じように飛び込んでくる、その攻撃を防ぐ。そして、応戦するようにバルディッシュを振る。
「はぁ!」
当然、それをなのはは回避した。結局、最後は自分を信じることしかできない。それに“アレ”は……彼女は気付いているのだろうか? もしかしたら、“アレ”はたまたまなのかもしれない。だから確かめるために目の前の強敵、親友に牙を向ける。噛み付いて決して離さないように。
「はぁ!」
 魔法による守護魔法によって動きを封じているなのはを蹴り飛ばす。すぐになのはは体勢をたてなおす。
「…うっ!!」
 その反動でお互いの距離が離れた。
 ここで戦況を変えるには、私も全力全開で戦いに挑まないといけない。だからこそ、カートリッジをリロードする。
「バルディッシュ……迷いは敗北。勝負は一瞬!」
金色の戦斧が答えるかのようにその形を変える。
「ライオット・ザンバー!!」
 ライオットザンバー・スティンガーとなったバルディッシュを両手にて握り締める。それをなのはへと向ける。
「ふーん、私とやる気なんだ、フェイトちゃん」
 なのはが不満そうにそういった。その声はどこか私を安心させた。
――なのはであっても、なのはでないから。
「今は、シェイミーなのかなのはなのかわからないけど……君は私が止める! ソニックフォーム! 君がそう戦うのなら」
 なのはのスピードに対抗するにはこちらも防御を捨てて、速さのみを徹する。
 バリアジャケットが光を放つと、なのはと同じように私もソニックフォームへとなった。
「それで、互角になったとでも思っているのかな?」
 なのはは、ライオット・ザンバーを見てかレイジングハートのカードリッジをリロードさせる。
 これでお互いに全力の状態だ。
 “全力全開状態”のなのはなら、まさにこのときそういうだろう。
「はあああ!」
 高速移動をし合ってぶつかる音が周囲を響きかせる。何度も何度もぶつかり合う。火花が散る。舞い散る。なのはは私と同じかそれ以上のスピードで私と攻撃を行う。予想以上だった。
 なのはがこういう戦い方をするのは想定外。
「はぁ!」
「いやぁ!」
 なのはと私のデバイスが何回もぶつかり合いすれ違いあう。
 ソニックフォームになっている分なのはもその分身体にダメージを受けているようで私と同じようにいたるところに傷口ができていた。
 お互いの血を浴びせあい、傷を付け合う。致命傷へといたる攻撃にはいまだ至らない。
「はぁはぁはぁ……な、なんてやつだ……これで本当に友達なのか……友達に対してなんのためらいもないのか……」
 なのはがそうぼやく。
「……ふぅ」
 昔を思い出してか、少し笑みが溢れる。殺し合いのようなことをしているのに、どこか懐かしさと楽しさを感じていた。
「……それは違う。友達だからこそ本気で戦うこともある……それにその戦い方はなのはらしくないよ……! だからこそ、私には追いつけない」
 そういって、今までセーブしていた分の力をすべて出し切ると決めた。その分防御はないもの!
 でも、そうすればいけるはず、今のなのはならば。
「え、な、なに!? 動きが・・・・・・!?」
 私の動きに翻弄されるなのは。レイジングハートを左右へと動かし、私の対応しようと試みている。いかに動きが俊敏になるといってもそれは経験で一回りも二回りも熟練がかわる。ちょっとぐらいで、同じに達することはできない。
「な、なにを!? 速さだけがすべてじゃない!」
 誘導魔法を発生させたなのはがそういった。何をばかなことをいうのだ。
「それを今更お前がなにをいう!!」
 隙を見せたなのはに距離を詰めようと加速するが、一瞬で立場が逆転される。レイジングハートのストライクフレームが、私のバルディッシュの突き出していた剣先2つを止めていた。
「誘導弾にはこうゆう使い方もあるんだよ!」
「なっ!?」
 なのはの背中から白い煙が立ち込めていた。どうやら、わざと自分に攻撃を照射したようだ。
「自分に攻撃を当てて距離をとる……か、防御を捨てたソニックフォームでそのダメージはきついとおもうんだけどな!」
 ここだ! そう思い隙をつき移動してなのはの側面へと踏み込む。
「うっ!?」
 レイジングハートでその攻撃をいなすなのは。
「残念だったね」
 この速さにも徐々に慣れつつあるのだろう。さすが、なのはだ。ちょっとぐらいで普通の人はいかないが、相手がなのはなら、可能性は十分にありえた。
「はぁああああ! はぁあ!」
 左右から繰り出すライオットの一撃一撃がなのはの体力を削っていく。それに合わせるようになのはがレイジングハートと前へとだす。切り込むだけが全てじゃない、魔法も使うだけが全てじゃない。
「こ、この!!!」
 後ろからなのはの誘導弾が迫る、おそらくあたれば致命傷をうけるだろう。誘導魔法というのを徐々になのはが使うレベルまでシェイミーは引き出し始めている。時間をかけるのは不利かもしれない。
「くっ!」
 急いで距離をとる。
「アクセル……!」
 この状態で魔法制御を……! すごい集中力だ、さすがはなのはといったところ……。なのはの声に反応して誘導弾が加速する。
「だけど!」
 アクセルシューターにプラズマバレットを放つ。
「確実に一つずつつぶす!」
 一つのアクセルシューターにたいして、4つのプラズマバレット。
 なのはが放ったアクセルシューターは4つ。隠しているのがあれば正確な数はわからないが……、周辺で私をいつでも狙えるよう高速に移動していた。
「ディバイン~」
 アクセルシューターの攻撃にとまどっている私から距離をとったなのは、魔力をチャージし始めていた。動きを封じた状態での直射型魔法を狙っている。このまま、誘導魔法によって翻弄されていけば、相手はこれがチャンスになり、最大の攻撃をしようとしている。
 直射型魔法を気にしていれば、誘導魔法によりダメージを受ける。
 誘導魔法を気にしていれば、直射型魔法をによりダメージを受ける。
 つまりは、私にとってもそれはどちらも不利……だけど、一つだけ昔と違うところがある。昔であれば対処できなかったかもしれない。
「はああああああああああああ」
 ライオット・ザンバーを一つの大剣“ライオットザンバー・カラミティ”に形をかえると無理やり、周辺に飛んでいたアクセルシューターに攻撃して消滅させる。それだけの範囲攻撃を今の私は持っている。
 そして、一気に直射上から離れるため斜め前へと移動する。
「バスター!!!」
 間一髪、なのはのディバインバスターが今までいた場所を攻撃する。
「ここ!!」
 直射中、直射終了時はある程度の硬直時間が存在する。それは、魔法の威力に比例して大きくなる。私のピンチは、そのまま相手のピンチへともっていける。
「えっ!?」
 なのはは防御をとろうとしたのかバリアジャケットが光りだす。今更、いつものバリアジャケットに戻したところでこの攻撃を防ぐ時間はない! 違いがあるとすれば……、被弾する部分が増えるということだけだ。
「ごめんね、なのは……いや、シェイミー!」
 なのはの胸をつらぬくバルディッシュ・アサルト。肉や骨を貫く感触はするのに不思議となのはから血は飛び散らなかった。
25.jpg
「ふふふふふふふふ、いつから気づいてたのだ?私が高町なのは本人ではないことに……!」
 なのはは苦痛に顔をゆがませる。
「……どうだろう。気づいてたのかはわからない。ただ、気づいたときにこうなっていた。どうしてという理由の答えにはならないと思うけど。答えとしていえというのなら、心かな」
 具体的には、魔力を感じたときかな。私にも真実はわからない。
 なのはがそういった気もする。まさかね。
「……心……信頼ということか!?」
 なのはが、苦しそうに胸を押さえながらそう答える。
「そうだね、私がなのはを見間違えるはずはないんだよ、そう子供のときから共に戦い、共に傷つけあいながら成長してきた私たちにはそもそもこのような小細工は通用しないのかもしれないよ」
 そう、踏み込む相手が悪かったというのもシェイミーの敗因の一つだろう。
「信頼か……それはいいものだな……私には壊すことしかできないから。ふふふ、でも最初は高町なのは本体が宿っていたんだぞ」
「それになのははあんな戦い方をしない……彼女はいわゆる一撃必殺の魔力を確実に当てるタイプだから、あんなにちまちましたダメージを蓄積させないよ。そして、確実に攻撃を憎たらしいほどに当てる女性だよ」
「そうか……つまりは、最初から私の負けだったのか。彼が作ってくれてからずいぶんと世界は変わったものだな……私もきちんとした生き方をしてみたか……た。あはははははははははだけど……! だけどね!この想いは私を倒したとして何も変わらない。あはははははははははははは……オッペンハイ……」
 なのはの顔と同じ顔をしたそれは、落ち葉のようにその場から消滅していった。
 握り締めていたレイジングハートも同じように消えた。おそらく、同一の存在、偽者だったのだろう。
「はは、偽者だとわかっていても、やっぱりなのはを殺してしまうことはやっぱり抵抗があるな……さて、本物はどこで何をしているか……む、あっちかな」
 身体ががたがたと震えがとまらなかった。
しばらくして身体の震えが収まりバルディッシュを待機状態に解除すると、私はあの懐かしい感じがした魔力反応の場所へ飛ぶ。
 きっと、彼女はそこにいるのだろう。
 何をしているのか、まぁ……だいたいの検討はつくのだが……

× × ×

 ヴィータは惑星に下りると飛行中に倒れたティアナを発見していた。
「おい、ティアナ!!目を開けろよ!!」
 ティアナをゆすっても何も反応はない。どうやら、何か強い衝撃を受けて気を失っているらしい。
(強いってほどのレベルじゃなさそうだなぁ……これは!)
「強い衝撃か……まぁ、このあからさまに削られてる大地をみればなぁ……あいつのスターライトブレイカーぐらいの魔法レベルじゃないかこれ……」
(何が起きたかは完全とはいかないが理解できる。強い衝撃というか、不意打ちか戸惑い……? まぁ……あれだろうな)
ヴィータは空を見上げる。
 そこにはかつて見たことがある白い魔導師がいた。
(あぁ、どうしてこいつはまたあの時の姿でいるんだ……)
「しかし、なのはに似合わないおっかない顔してるなぁ……」
(あいつは笑顔でいるのが一番なのになぁ。笑顔でも意味合いが二つあるから油断はできねぇけど。空にいるなのはは普段見せる笑顔とは違い、何かに絶望しているか何かに不満を感じているのか顔は冷めていた。なんで、なのはがあの事件があった当時9歳の姿でいるかはわからない。また、私を貶めようとする罠じゃないだろうな?)
「この有様を見た限りじゃぁ、ティアナをこうしたのは……なのは以外いねーよなぁ」
 周りを見渡してもそれらしい要因、人物は他になかった。これで何度目だろう、ティアナがこうしてなのはに気絶させられるのは。気絶させているところをみると、異端者、犯罪者になったわけじゃないと思うが。
「ねぇ、ヴィータちゃん。どうして人は人だと思う?」
「えっ!? なのは!?」
 後ろを振り向くと、空にいたはずのなのはがなぜかすぐ後ろで座っていた。
「ははは、相変わらずなんだな……」
 ヴィータはグラーフアイゼンを握りしめる。
「何が? ティアナはね、わるい娘なんだよ。私のいうことを聞かないから!」
 なのはは冷たい笑顔を見せる。
「なに血迷ったこといってやがる……目を覚ましてやるよ!!どうして、ティアナをこうしたかを聞かなきゃならないしな……一応私の教え子でもあるし、一応な!」
 なのはがむくりと動き、こちらを見て笑う。
「あははははははははははははは、アクセル……シューター!!」
 なのはの指から、ピンク色をした魔法弾、4つのアクセルシューターが照射される。それは、狙う方向ではなくどこかわからない方向へと飛んでいく。
「シュワルベフリーゲン」
 なのはが何を考えているかわからないがヴィータがその攻撃にあわせるかのように攻撃を放つ。なのはのアクセルシューターよりは誘導性は落ちるがけん制程度にはなる。
「はあああああああ!」
接近戦をしかけようと、前へでようとするが依然としてなのははそこでうっすらと薄気味悪くわらうだけであった。
「何がおかしいんだよ!!」
 なのはへと接近してグラーフアイゼンを振る。
「な、なに!?」
 なのはへと振りかざした攻撃は、なのはの身体をすり抜ける。
「ディバイン……バスター!!」
 目の前のなのはからではなく違うところから声が聞こえる。
「なっ!?」
 その方向を向いたときには、なのはのディバインバスターが迫っていた。
「くぅうう!!」
 回避行動をしきれずに、防御魔法を展開する。放射が終わると、またどこからか声が聞こえる。
「アクセル!!」
 ピンク色の魔法弾が動きを封じようと周囲を頻繁に高速移動し攻撃をしかけてくる。
「っ!」
 それを一つ一つ着実に回避する。4つのアクセルシューターはそれぞれ動き方が異なっていた。すばやいアクセル、ジグザク動くアクセル、途中とまったりするアクセル、まったく関係のない動きをするアクセル。
 それらすべてがヴィータを狙う。
「ち、しまったっ!?」
 変則的な攻撃が耐えまなく降り注いだため、回避損ねたアクセルシューターが目の前へと迫る。だが、それはグラーフアイゼンがパンツァーヒンダネスを自動展開したために直撃することはなかった。
「はは、ここで防御したら……あのときとまったく同じ……でもな、今はあれから何年もたったんだ!」
 過去の時と同じように障壁にひびが入る。
「タイミングは……ここだぁ!」
 パンツァーヒンダネスを解除すると、その場を軸に一回転する。
「これで、無効だ!!」
 障壁を攻撃していたアクセルシューターが動きを止める。それは一回転のうちにアクセルシューターすべてのコントロールを破壊し、なのはからの制御をなくしたからだ。
「たく……そう同じことをなんどもきくかっての。きちんと対抗策を考えてなかったわけじゃねーんだよ!!」
 動きを止めたアクセルシューターが宙をうく。
「なっ!?」
 予想と違う結果だったのか、遠くで誘導弾の制御をしていたなのはが思わず声を上げた。
「ほら!お返しだ!」
 動きを止めたアクセルシューターをグラーフアイゼンでなのはへと次々に打ち込む。
「うぅ…・・・!?」
 真正面から初弾を受けるとそれ以降はすべての攻撃を回避し続けるなのは。
「いくら破壊したとは、いってもさすがなのはだな……」
 アクセルシューターをグラーフアイゼンにより、魔法操作における内部構成を粉砕したはずなのに、なおもまたそのコントロールを取り戻そうととなのははレイジングハートを握る左手を前に掲げて回避行動し続けている。
 アクセルシューターもそれに答えるかのようにピンク色の光を取り戻しつつあった。
「しかし、ずっと回避なんてなのは……らしくないよな!!」
 ヴィータの言葉と同時に空に浮かんだ魔法陣をブーストさせる。
「はぁああああああああ」
 タイミングはこのときをおいて他にないだろう。
 回避行動を終えたまさに瞬間。どんな人でも訪れる一瞬にも近い硬直時間。
 なおかつ、制御を取り戻そうと違うことに集中して今、隙という言葉はこのことをいうしかない。
 しかし、戦っている相手の硬直瞬間を理解することは戦闘中では無理がある。そこまで相手を戦闘中に分析できる力をもっているならば問題ではないが、自分の魔法制御・戦闘も行い相手の観察までしっかりとるのはなかなかに両立できない。
むしろ、そこまでできるなら戦闘で遅れは、ほぼ、とらないだろう。ヴィータは、少なくともそれをしようとはしない。
 なぜならば、“真正面から叩き潰す”それが彼女のもっとも得意とする戦い方。
 ――すべて、叩き潰す。
 邪魔をするならば、自分の道を作り出す。
 それが、ヴォルケンリッターすべてを破壊する鉄槌の騎士ヴィータの戦い方なのだから。
 誰でもない自分の戦い方、そう教えてくれたあの女性がいるから。
「くっ!」
 当然のように、なのはの愛機・レイジングハートが自立して防御魔法を展開する。アクセルシューターの解除をあきらめすべてを打ち消したようだ。なのはがこうして防御を展開している場面はまるで、あのとき同じと感じた。
 海鳴市上空で初めて会ったあのときと……。
「アイゼン!!カードリッジロード!!」
 だけど、そんなことは今のヴィータには関係がなかった。
「ぶちぬけぇええええええええええええええええ!」
 あの時、一度はつらぬき砕き、そして、次にあったときには防がれたこの攻撃。それはなのはのために自ら進化を選んだデバイスの力か、その使い手なのはの能力の高さが向上効果を生んだのか、そのときはわからなかった。
 今、それは理解できる。
――硬い。
 再び出会った白い魔導師、なのはは強く、そして硬かった。
 ――敗北。だからこそなのかもしれない。こうして、再びグラーフアイゼンをなのはに向かって突きつけたいと思うのは……くやしさなのか、本能なのか……。
 ヴィータはグラーフアイゼンを強く握り締める。
「レイジングハート!?」
 ラケーテンハンマーがなのはを襲う。
「うぅ……!!」
 なのはは当然のようにシールドを展開し、反動により少しよろめく。
(硬い……硬さは相変わらずかプロテクション・パワード……やっかいだな。いや、あのとき以上に頑丈か……当然だな、あれから何年のときがたっていると思ってる。人は進化するんだ、私たち守護騎士プログラムと違って。守護騎士プログラムといっても、成長はある……が人はそれ以上のスピードで進化を遂げる。戦いの最中でさえ、睡眠してるときでさえ恐ろしいと感じるまでにはやい)
「別に壊すだけのアイゼンじゃねえええええええ。うらああああああああああああああ」
 シールドを攻撃している状態でなのはを地表へと向かって打ち出す。あの時と同じように吹き飛ばされるなのは。
「くぅうううう……!」
 高町なのは、エースオブエースがこうして簡単に吹き飛ぶはずはない。飛ぶとして何か策がある。
「……だからって油断はしねぇ! いくぞ、アイゼン!轟天爆砕!」
 なのはへと向かいながらグラーフアイゼンがカードリッジを消費し、フォルムを変える。
――それは一撃必殺のギガントシュラークへとつなげるためのフォルム。そこから繰り出されるのは結界・バリア破壊効果を併せ持つ鉄槌の騎士の名にふさわしいヴィータ最大の一撃。ヴィータの身の丈ほどもあるギガントフォルムを空中で何回も振り回し、さらに普通のグラーフアイゼンの数十倍にまで巨大化させ、その質量とそこに込められた魔力による、単純ゆえに強力無比な一撃。
ヴィータはそれを吹き飛ばし身動きが取れないと考えるなのはへと追撃をかけようと接近する。ただの単純的な破壊力で言えば、なのはのスターライトブレイカーにも匹敵するだろう。
29.jpg
「あいつは……なのはは……!」
(あいつは、そんなにやわじゃねーんだ! だから、こんなことで……)
「心は!くだかれはしねーんだ!!」
 振り回した体をなのはに向けて一直線戻し、勢いを一気につけグラーフアイゼンを振り下ろす。
「ギガントシュラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアク!!!!!」
 これを振り下ろしきれば、偽物ならばすべてがおわる。

 ――そう、思っていた……

「なっ!?」
 なのはを粉砕しようとしていたまさに前の前に迫っていたギガントシュラークは、砕くべき場所にたどり着くほんの何メートルの場所でぴたりと動きをとめていた。
 それはヴィータの意思でとめたのではなく、何かによってとまっていた。
「うっ……!?」
 グラーフアイゼンを動かそうにも、それ以上引くこともそのまま押しつぶすこともできない。
「何してるの?二人とも」
 その場所には一人の女性が立っていた。フェイト・T・ハラオウン。
フェイトはバルディッシュでグラーフアイゼンをうけとめ、右手でレイジングハートの杖をつかんでいた。吹き飛ばされながらもくるであろう追撃になのはは構えていたようだ。
「フェイトちゃん、さすがだね。それにヴィータちゃんも」
 なのはの身体が光ると普段見慣れるシルエットへとその光が変化を始める。
「あんだよ、結局本人かよ……通りでいやにいつも見るオリジナルティっぽい感じがしたんだよ……無駄に硬いし……無駄に動きがよかったけど……」
 その声を聞いてフェイトはグラーフアイゼンを離す、それからヴィータはグラーフアイゼンを肩に担いだ。
(あのまま突っ込んでいたらどうなっていたのかがわからなくなってしまった。フェイトの介入があったもののレイジングハートが攻撃した瞬間に何をするかが予想できない)
「ふふふ、でも正体がわからないとヴィータちゃん本気で戦ってくれないでしょ?」
 光の中から現れた元の姿に戻ったなのはがそういう。なのははいつもの姿で同じように笑顔であった。
「なのはは、いつからそんなに戦闘が好きになっちゃったの……」
 フェイトがあきれた顔でなのはを見つめる。
「ううん、戦闘が好きなんかじゃないんだ。私の仕事の影響上かな? こうやってぶつかり合うことでお互いの力の差、変化を感じ取るのが好き?になったのかもしれない。それが理由かな」
 なのははデータファイルをいじる。
「ふーん、だからって教え方がいつもハードすぎるようなきがすっけど」
何よりそれが冗談なのか本気なのかがいまいちわからない。冗談にしてはきつすぎるし、本気にしても……。
 と、ヴィータは思った。
「やるなら、全力全開で教える!それが私だからね。それにすべてをぶつけるからこそ、すべてをぶつけてくれると思うんだよね、私は」
「だからこその全力全開? あはは……」

☓ ☓ ☓

 でも、やりすぎなのは、本人わかってるのかな……なのは……たまに暴走するのがたまに傷なのが、チャームポイントなのか……な。
「でも、結局あのコとはわかりあえなかったな。そのために私を分離させたみたいだし、あの白い世界から排出されたというのがわかりやすいのかな」
「排出?いわゆる邪魔な部分として?」
「そ、邪魔な必要がない部分」
「自分のいうことをきかない部分はいらないってか……まぁ、融合デバイスとして考えると強制的に体をのっとるというのがあるが……きいた話だが融合デバイスじゃねーんだろ?私はリインとたまにユニゾンするけど、お互いの意志のつながりあいがあったりするくれぇだなぁ」
 ヴィータが腕を組む。
「そうだね、私たちもよくはわからないけどあれはデバイスとは違う。いわゆる人工魔導師みたいな感じかな?」
 だからこそ、本当の肉体を媒体として使う可能性が高い。
「わからないからこそ、ロストロギア……だね」
「そうだね、ユニゾンデバイスでないデバイス」
「まぁ、私は今さっききたばっかだから全然わかんねーけどな。ティアナが倒れてて、なのはと戦闘し始めただけだしなぁ。ったく」
「ねぇ、ヴィータはどうしてなのはと戦おうとしたの?」
「っせぇ! 私はなのはがどうなってもかまわねぇんだ。だけど、なのはの後ろはぜってぇ、私が守るんだ。守護騎士が一度ならず、二度も守れないなんてことは……」
 ヴィータは下を向くと黙った。
「それに、私はなのはの一番じゃないといやなんだ」
「ヴィータ?それいってる意味わかってる?」
 ヴィータにしてはなんていうか、正直すぎる言葉がでたような……
「ふぇ? 何か私いったか?」
 ヴィータが指を口に当てるとそういう。
「いったいったよ」
 なのはがうなずく。
「うっせぇ!ただの独り言だ気にするなよ。それよか、仕事終わったんなら早く帰ろう。特に目立った被害はなく、可能性として考えられた事態も回避できたわけで私はさっさとはやてと遊びにいくんだ」
「考えられた事態?」
 なのはが、ヴィータの一言に首を傾げる。
「わっわっ! ヴィータいわなくていいからね!」
 急いでヴィータの口をふさごうする。しかし、疲れきっている私がヴィータを捕らえることは至難の業であった。
「はん、別に聞かれても問題ないだろう。管理局で暴走したら一番手に負えない人物」
 言ってから、ヴィータは口を急いで抑えた。
「ふーん……みんな私のことそんな風に思っていたんだね……」
 なのはから何か黒いオーラを感じる。
「でも、それだけなのはがすごいってみんな思っているという意味にも、と、とれるよなのは」
「そうだろ、エースオブエース」
 ヴィータがなのはの肩を叩く。
「なんか、だまされてるようなきがするけど……まぁいいかなぁ」
「でも、よく私がロストロギアから分離できたのわかったね?」
「うーん、なんだろうな……私にも本当のことはわからない。心のつながりとはいったけど……でもまぁ、正直あのコと分離できたなら私と一緒に戦ってほしかったな」
「したときにはさ、なんか既にあそこの近くにはいなくてティアナの近くにいたんだよね。それでティアナの成長を見ようかと思って、魔法を使ってスバルにねという感じだったのよ、それにフェイトちゃん信じてたし」
 その笑いは、怖いよなのは。
「なるほどね、あのこ根は素直なこだから信じちゃったのかもね」
「でも、スバルっつっても中身なのはだろ?勝ち目は最初っからねーだろ……あのときは制限があったからなんとかなったとして……本気のお前は戦いたくもあって、戦いたくもねーな」
「それって、ほめてるの?」
「さぁな、そんなこと私に聞くなよ」
「えへへ、そっか♪」
 なのははヴィータの後ろにいくといきなり抱きしめる。
「こら! だきつくんじゃねーよ!」
 なのはを引き剥がすヴィータ。
「うーん」
 倒れていたティアナが身体を動かす。
「ティアナ、大丈夫?」
幻のスバルとはいってもティアナはまだ意志が固くなかったかな……
「フェイトさん……私の見せ場は……」
「それは作者にいうのが一番だと思うよ、だから今はゆっくり寝ていて」
「はい……このロ……が……!」
何かを言いかけてティアナは眠りについた。
「幻覚のスバルといってもなのはの魔力、能力を保有しているんじゃ……私が苦戦するのほどの相手とよく頑張った方だよ。あのレイジングハートパンチって、スバルの真似をするためにまさか練習していたわけじゃないよね?」
「あははは、それはどうかなぁ……?」
 友達と戦うと言うことがどういった心境が生まれ、どういう葛藤がうまれるのを私は知っている。
「私とフェイトちゃん、結構戦っているもんね」
 頭をかきながらなのはは笑う。
 小さいとき、幾度となく私となのはは戦闘を行った。私はあのときはただ母さんの笑い顔がもう一度見たかっただけなんだ。
 幾度、そう幾度も戦った。なのはが管理局に入ってからもちょくちょくと模擬戦を行ったことがあるが常に全力全開の本気の勝負であった。
 とはいっても、あんまり激しいと教官が止めに入って結局は決着付かずだったんだけどね。
 だからこそ、あのときもう一度なのはと戦いたいと感じたのかもしれない。
「さて、帰ろうか私たちの家に」
「そうだな、結局何も収穫はなしかまぁいいけどよ」
 ヴィータがつまらなそうに空を見る。
 確かに機材はなのはに壊されてしまいデータは、あのときに入れたものしか残っていない。
「何もないけど、何かはあったよ」
「はいはい」
なのははそういってヴィータの頭をなでる。
「おい、なでるなよ!!お前も笑うんじゃねーよ!!」
ティアナをおぶったヴィータがなのはの手を振りほどこうと頭を左右に振る。
だけど、安定性の問題やそのほかのことのためにあきらめなのはの手の餌食となる。
「ふひひ、ヴィータちゃんもかわいいなぁ」
しばらく、そこではヴィータの怒鳴り声が響き渡ったという。
「ま、なのはだから……」

× × ×

あのあと、私なりに今回の任務を振り返ってみた。
あのロストロギア、あの不可解な場所。
ロストロギアのマスターとされる者の名前はオッペンハイマー。
何かに追われた彼は、あのロストロギア・シェイミーをあそこに封印した?
そして、シェイミーの胴体となるために作られたと思われる人の形をしたまがい物?
約20個のうち2個のカプセルの中身がなくなっているのも含めて、すべて意識をのっとられたなのはがそれを破壊した。この中身がなかった2個は自然消滅したのか?私たちがくるまえに外にでたのか?
出たとしたら、どこへいったというのだろう?
そして、どうしてそのときに結界は消えなかったのだろうか?
あの建物の扉の外は、何もない。何もないのだ。
何かあるのであれば、シェイミーと同じ存在であるとすればなんらかのアクション、または魔力反応が感じられるはずだ。
そう、私たち……彼女はそういった。
そして、魔力じゃない別なものであるならば……
いや、それでも何かしらのものを感じるはず。
わからない……他にもわからないことがたくさんある。
どこへ……いや……そして、再びあの場所へ訪れたときには私がでたときにあった扉はそこにはなかった。
再び、バルディッシュを使い、その場を切り裂いても結果はあのときと同じにならなかった。
条件が変わったのだろうか? それともなのはにただ、シェイミーが反応しただけで結界がゆらいだのか?
しばらくすると現れる結界なのだろうか? どれも答えはわからない、資料もなにもない。
なのはが……わしたからという原因もあるがそれだけではない。だけど、わからないからロストロギアと呼ばれるともいえる。失われた技術、オーバーテクノロジー。
いつの日か、これらが解明されるときはくるのだろうか……。
ただ、今回のロストロギア騒ぎでわかったことは、この事件の本当の被害者は、高町なのはではなく……失われた技術……ロストロギアであるなのはと同じ顔をした少女だったのかもしれない。
起こされなければ、あのまま眠りについていられただろう。
結局、あの少女はなんだったのだろうか、何もかもが消滅してかけらいっぺんさえ残っていない。
融合デバイス……? それにしては意識を完全にもっている。それになのはを他の場所へとユニゾンアウトしている。
「でも、あのロストロギアは一体どこへ消えてしまったのだろう?」
少女の形をしていたから……消えるはずはない……私が刺したあのこが本体であるならば、消滅したといえる。
「答えは闇の中……か」

END

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