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R.U.K.A.R.I.R.I | 次回まどかイベント用サンプルα的な何か……その2
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2011.09.04
次回参加イベント用のα的品その2。

さやが魔法少女になる決意的シーンと、戦闘シーンみたいなの。




☓ ☓ ☓

 学校のチャイムが学校中に鳴り響く。それは終了の鐘で教室のみんなが一斉に騒ぎ出すと、各々かばんをもって教室の外へ出ていった。
 部活に行く人、帰る人、寄り道する人とそれぞれだ。
「まどか、ちょっとマミさんの部屋にいってくるんだけど一緒に来る?」
 まどかに聞こえるように大きな声を出す。
 どうせ、誰も聞かないことだし。みんな自分のことで精一杯だ。
「うーん、ちょっと今日は無理かな。仁美ちゃんに用事頼まれたから」
 鞄の中に教科書とノートをしまい込む。まどかはまだ荷物の整理が終わっていないみたいだ。
「そういえば、仁美は?」
「うーん、なんか先生に呼ばれて、チャイムが鳴った瞬間ぐらいに出ていっちゃったよ?」
「ふーん、そうなんだ」
 気づかなかった……。
「そっか、仁美ならしょうがないね。じゃぁ、また明日ね」
 まどかに手を振ると、教室を出た。
 目的地は、マミさんの部屋。
 あたしは決めてしまった。魔法少女にあたしはなる。
 この後、マミさんにそう話す。奇跡と魔法でしか治せないならあたしがそうするしかない。それをする現実が今、目の前にぶら下がっている。だけど、それをつかんでしまえばあたしは普通の日常へと戻れない。
 魔法少女として、魔女を倒す毎日が始まる。
 マミさんと一緒に。
 怖くない。そう言いたいけど、本当は恐い。
 でも、それはきっとマミさんの手助けになる。
 こんなあたしでも人の役に立つ日がくるんだ。
「ふぅ……よし」
 顔を叩く。少し気合が入った気がする。
 恭介のために、あたしは魔法少女になる。
 別にそれはあいつに頼まれてやるわけじゃない。
 全ては、あたしのため。恭介の引くヴァイオリンがもう一度聞きたい、ただそれだけ。気がついたら、屋上に来ていた。あれれ、おかしいな。どうしてだろう。
 銀色のフェンスを掴むと、反発するようにあたしの指を押し上げる。
「まどか……」
 教室の窓から、まどかが走っていくのがみえた。学校の門に仁美が立っている。きっと、待ち合わせていたんだろう。
まどかとは、もう別の道を歩いていくことになる。
「……」
 ――まどかに相談はしなかった。
 あの娘は関係ない。そうあたしが叶えたい夢があるだけ。
「よし、いこう」
 かばんを強く握り締めると一歩前へ歩き始める。マミさんの部屋までそう遠くない。

 ――それが……、あたしが、あたしといられた最後の時であった。

☓ ☓ ☓

「はぁぁぁ!」
 群がる使い魔を斬りつける。何度も何度も。それは空から、地中から空間どこからでも現れる。魔女の結界内にいるのだから、当然といえば当然であろう。
 あたしはマミさんと一緒に魔女の結界内へと突入していた。学校の帰りにマミさんが魔女の気配に気づいてやってきたわけだ。まどかは、ちょうどよくあたしと行動を別にしていた。正直、良かったと思っている。こんなヘタクソなあたしを見せたくなかった。
 魔法少女になったとまどかに話したら、すごい顔をされた。でも、『そうなんだ、私二人のこと応援しているからね』と納得してくれたように話してくれた。それからの付き合い方も変わらない。魔法少女になる前のあたしと同じようにまどかは接してくれた。あたしがいる世界をあの娘は守っていてくれているような気がして、あたしは嬉しかった。
 だから、この空間にはマミさんとあたししかいない。
 ……転校生はもしかしたら、どこかにいるかもしれないがそんなことを考える余裕はない。使い魔があたしたちの進行を食い止めようと襲いかかる。
「へや!」
 使い魔が一点に集まるのを予測し、そこに飛び込む。それは先程使い魔が攻撃したパターンであった。この予測は見事に的中し、20体ほどの使い魔を一度に撃破できた。
 行動が分かれば、あとはあたしにもできる簡単なこと。
 長剣を振るう。時に投げ、相手を切り裂くあたしの武器。
 マミさんと違って、直接近づく必要が多い武器だけどあたしの動きに合わせるのに適していた。
「ふぅ……」
 このあたりの敵はあらかた倒したかな。あたしもやればできるもんだ。
「美樹さん、後ろ!」
「後ろ? うわぁ」
 マミさんの声に反応し、後ろを振り返るとあたしの目の前に使い魔が鎌で振りかざそうとしているその瞬間であった。
「……あっ」
それを避けることは無理であった。身体が、手が、右手が動かない。それが徐々にあたしに近づいてくる。それは、スローモーションで何秒にも感じられる。
――ここで死んでしまう。
脳裏にそれがよぎった。
「っ!?」
 だが、その鎌はあたしの首にぶつかる寸前に消滅した。使い魔本体と共に。
「大丈夫?」
 その消滅する向こう側にマミさんがマスケットでこちらに向けていた。
 そのマスケットは、白い白煙をあげている。あたしに攻撃がこなかったのはマミさんが補助してくれたからだと思う。
 また、やってしまった。どうしてだか、一度倒すと安心感に包まれてぼーとしてしまう。
「だ、大丈夫です。ありがとうございます」
 勢いよく頭を下げる。恥ずかしかった。そうしてしまうあたしが。だから、声を上げ
「すみませんでした」
 と、マミさんに言った。
「な、何を言っているの美樹さん? ほら、頭をあげて」
 マミさんがそんなあたしを見て、瞳を大きくした。
「は、はい!」
 マミさんに支えられる形で身体を起こされると、マミさんは笑っていた。すごく優しい顔で。その笑顔に少し後悔と、安心感を得た。
「大丈夫よ。私とあなたはペアなんだから、美樹さんは私が補助するわ」
「で、でもそれじゃぁ……」
 それは、あたしが結局マミさんの手助けじゃなくて足を引っ張っているだけだ……。マミさん一人でいけばいい、そう感じてしまう。
「だから、かわりに私を補助してよね」
 マミさんがあたしにウィンクした。その言葉はとても嬉しかった。思わずにやけてしまう。
「はい!」
 長剣を強く握り締める。今度からはもう失敗しない。あたしはマミさんを補助するんだ。
「じゃぁ、行くわよ。まだ、先にいるみたいよ」
 マミさんがまわりを確認すると先に歩いてしまう。あたしも置いていかれないようそれについてく。
 その後姿は、すごく眩しくてあたしもこんな人になれるのかって、思ってしまう。
 それから、あたしは魔法少女として、一歩一歩前へ進んだ。
 とはいっても、マミさんの後ろについていって一緒に戦っているだけだけど。
 やっぱ、マミさんはすごいと思う。
 あたしなんかと比べものにならない。そもそも、比較できないや。
 あたしが足を引っ張っている。でも、そんなことをマミさんは一言も言わない。強くならなきゃ!『マミさんの後輩だ』って胸をはれるように。
「マミさん、これで最後ですか?」
 長剣を引き抜くと、魔女の使い魔が消滅する。これで何匹目だろうか。この結界に入ってからもう5度目になろうと思われる襲撃。
 いずれも魔女と思われるモノとは遭遇していない。
「そうみたいね。魔女もいないみたいだし」
 魔女は今回もいなかった。
 使い魔だけ。とはいっても、ボリュームが半端ない。
「そうですか……」
 ふぅとさやかが溜息をつくとその場に勢い良く座り込む。
「はぁー、疲れた」
「ふふ、上出来よ」
「そうですか?あたしちゃんとできてますかね?」
「えぇ、これなら私の後輩として送り出せるわ」
「へへへ、そう言われると照れちゃいますね」
 さやかが恥ずかしそうに頭をかく。
「さて……帰りましょう。私たちの日常へ」
 地面に落ちたグリフシードを拾うと、マミは魔法少女の服装から普通の服へと変わった。それと共に魔女の結界もなくなった。
「結局、魔女今回もいませんでしたね」
 最近は、魔女に合わない。使い魔だけ。それも何か都合いいタイミングであらわれる。こちらの様子を伺うように。
 魔女は呪いを振りまく存在だ。そんな意味のないことはおそらくしない……はずだ。
「そうね、でも、使い魔だとは言っても頬っておけば人を脅かす害となるわ」
「そうですね!」
「そうだわ、美樹さんに紹介したい娘がいるの」
「紹介? 人ですか?」
「そう、“魔法少女”よ」
 そう言って、あたしたちは解散した。魔女の痕跡があればお互い報告しあおうと決めて。
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